【振袖髪飾り】振袖で椿の髪飾りをつけていい?どんな種類がある?結婚式にはOK?

振袖を着るときには、アップに髪型をセットして髪飾りをつけることが多くなります。この髪飾りには花があしらわれることが多いですが、結婚式につける場合には「椿の髪飾りは縁起が悪い」と言う人もいます。結婚式では椿モチーフのものは避けた方がよいのでしょうか。

1.着物と椿の相性とは

椿は日本の冬を代表する美しい花で、椿柄の着物や帯はたくさんあります。花弁が大きくて和の華やかさがあるので、着物の柄としてよく使われるのです。

紅白で描かれることが多くとても艶やかな椿の花は、振袖にも多く用いられています。ふっくらとした花弁が可愛らしく、着物だけでなく帯や和装小物にも好んで使われている柄の一つです。

一般的に椿柄としてよく目にするデザインは、寒椿の花をデザインしたものです。椿には夏に咲く夏椿と冬に咲く寒椿の2種類がありますが、秋に咲く早咲きの椿もあるため、ほぼ一年花を見ることができる植物です。花の期間が秋春と長いので、椿柄の着物も10月〜4月頃まで長い期間着ることができます。とても人気がある着物の柄の一つといえるでしょう。

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2.噂?結婚式に椿は縁起が悪い?

着物の柄としてとてもポピュラーな椿ですが、“縁起がよくないので結婚式などおめでたい席には使わないほうがよい”という話もあります。これは、椿の花は首がポトッと落ちるために斬首を連想させ、武家では縁起がよくないとされたからです。そのため、家紋には椿が使われていないのだといわれています。

しかし、もともと椿はとても縁起のよいものでした。平安時代から油や染料として使われており、室町時代になると茶花として欠かせないものになっていきます。着物の柄として有名な「遠州椿」は、茶道の遠州流の祖である小堀遠州が好んだことから、この名がついたものです。江戸時代になっても椿は愛用されましたが、武士だけは縁起が悪いものとして扱っていました。

ですから、椿が縁起が悪いのではなく、武士にとっては縁起が悪かったというわけです。武士のいない現代では、あまり気にする必要はないでしょう。ただし、武士の家系の方や年配の方などで気にする人もいるかもしれませんから、結婚式の和装に椿を使うときには、事前に確認したほうがよいかもしれません。 結婚式に避けたほうがよいとされている花は他にもあります。

 

「散る」を連想させる桜や、「下がる」を連想させる下り藤などです。いわゆる忌み言葉で、椿も「落ちる」を連想させるので縁起がよくないという人もいます。ただし、桜柄や椿柄は振袖にも多く使われています。振袖は結婚式に着ていくのにふさわしい第一礼装ですから、招待客として参列する場合には、忌み言葉などはあまり気にせずに着用してもよいのではないでしょうか。

親族など主催者側になる場合は、新郎新婦双方の両親・親族の意見を聞いておくことをおすすめします。

3.つけてみたい!カワイイ椿モチーフの振袖髪飾り集

椿のまあるい花弁の可愛らしさを全面に出した髪飾りです。紅白模様も入っていて、とてもおめでたい雰囲気があります。黄色も添えて、元気なイメージに。淡い紫も入っているので、いろいろな色の着物に合わせることができます。お揃いのヘアピンもつければ、可憐で華やかなヘアスタイルが作れます。

こちらは和柄のリボンがついたレトロな雰囲気の髪飾り。無地の赤い椿の花をきれいに引き立たせています。さりげなく葉の緑も入っており、自然を感じさせる色合いがとても美しいです。お揃いでかんざしもつければ、和モダンな着こなしが完成します。椿の柄が描かれた黒地の着物によく似合いそうです。

まとめ

椿は花が落ちるイメージから縁起がよくないとされたこともありますが、現代ではあまり気にする必要はありません。和のデザインとして非常に優れた椿柄。ぜひ、たくさんの場で楽しみたいものです。