振袖のカタログやWebサイトを見て「キレイだね~」と友達とウットリする女子でも、いざ自分が着るとなると「私はいいや、、」と振袖を着ない方がいるそうです。なぜでしょうか。
その理由は、日本人が「普段着はオシャレなのにドレスアップは苦手!」という評価を外国人から度々受けることに関係するかもしれません。振袖を着ない女子の背景にある「日本人のドレスアップ」について、今回の記事では少し掘り下げてお話してみたいと思います。
目次
1.外国人と比べ、日本人はドレスアップが苦手
1-1.普段はGパンでもパーティでは思いきりドレスアップする欧米人
ドレスコードという言葉を聞いたことはありますか?「コスプレ」や「ピンク」や「黒」など、季節やその時の流行などで自由なテーマを設定することを「ドレスコード」と呼び、それに合った服装を着てパーティなどを開くことが「ドレスコードありのパーティ」です。
海外のドラマを見ていると、頻繁にこのドレスコードありのホームパーティが開かれ、小学校や高校などの教育現場でも学校によってはドレスコードありのイベントを開くそうです。この理由として、まず日本と海外の住居の広さの違いがあります。日本では当たり前の広さの住居(1DKや2DKなど)でもホームパーティを開くには難しいですよね。
次に、普段着の違いがあります。日本人は昔、着物を日常着としていました。しかし、次第に普段着はよりラクで動きやすい洋服にシフトし、着物は特別な時や愛好家が着るものになりました。着物は直線的に生地を裁ち、帯や小物で補正しながら着る衣類です。毎日着ていればすぐ慣れますが、現代の日本人は普段から着物を着ないので着物の着方が分からなくなったのです。
これに対し、外国人(主に欧米人)の普段着はGパンとTシャツですが、19世紀~1920年頃まで着ていた服はドレスやスーツでした。着物と比べ服の構造は普段着と変わらないため(ex.体を入れ、後ろファスナーなどで止める)外国人はドレスやスーツを着るのにそれほど精神的抵抗がないのです。
1-2.外国人から見た日本人の服装とは?
外国人から見た日本人の服装には2つの見方があります。1つ目は好意的な意見です。
「オシャレで個性的でかわいい」
「いつも綺麗な服を着ていて清潔感がある」
確かに、日本に住んでいるとあまりボロボロの格好をした人を見かけることは少ないでしょう。ファッションとしての穴あきジーンズはありますが、私たちの衣類は高性能の洗剤や柔軟剤でいつもメンテナンスしているため清潔で綺麗なのです。
これに対し、「日本人の女性はなぜボディラインを隠すの?」「みんな同じようなファッション」などとマイナスの意見も少なからずあります。外国の女性ファッションには日本よりも「セクシー」というキーワードが重要視されていますが、日本人女性は「可愛い」を重視する人が多いのです。日本人の可愛い好きに慣れない外国人には、日本人の普段の服装があまり魅力的ではないと感じるようですね。
特に、パーティファッションでは外国人女性は身体のラインが分かりやすいドレスや胸元の大きく開いたカットソーを好みます。しかし、日本人女性ではそのような服を着る人は少数派です。
2.なぜ日本人はパーティファッションが苦手なのか?
2-1.パーティ自体があまりない
お正月、クリスマス、七夕、ハロウインなど、日本のものだけでなく外国からの文化で定着しているイベントはお店のキャンペーンではよく見かけます。しかし、実際にパーティを開くかどうかというとかなり個人差があります。
2-2.普段からキレイめファッションだからメリハリがない
前述したように、元々日本人は清潔でキレイめなファッションをする方が多いのです。オフィスで仕事をするだけなのに、かなりオシャレをする人も珍しくありません。
そのため、平日と休日とで服装のオンオフがあまり目立つにくいのかもしれません。自宅近くで勤務し、退勤後に自宅でホームパーティをする外国人に比べ、日本人の多くは通勤するために電車やバスに乗って移動します。
3.外国人から見た振袖の評価とは?
日本独自の女の子のためのドレスアップツールと言えば、何といっても振袖です。外国で発祥したドレスは堂々と世界各地で着られているのに、振袖を日本人の女の子が着ないのは何ともモッタイナイ話です。
「ゴージャス!」
「可愛い」
「私も次回着てみたい!」
これらは、海外から観光で日本に来た女性が浅草で着物を着た時のSNSからの声です。着物をさらにゴージャスにした振袖を見たら、彼らはもっと着たいと思うことでしょう。
4.お金の節約で振袖を着ない→将来の日本のファッションはどうなる?
着ている人をあまり見かけないので、その魅力がわからない、というのは振袖を着ない女子の理由として1つあるかもしれません。ファッションとは、道行く人やテレビなどのメディアを見て「私も着たい」と思い手に取っていく、という流れで流行するものです。
振袖に興味が出たら、是非まずは振袖店で実物を見てトキメイてください♪ 手書きの辻が花や手絞り刺繍など、見ているだけでタメイキが出るほど美しい振袖は、着ればもっとテンションが上がります。お金がないなら、安い振袖を探せばいいのです! 外国人が「可愛い」と絶賛の振袖を、日本人の女の子が着ないのは本当にもったいないですヨ。
まとめ
日本人は外国人と比べ、住居や文化の違いでドレスアップに慣れていないようです。しかし、その分普段から清潔でキレイめのファッションを楽しんでいます。日本の女の子が本気でドレスアップしたら、もっと可愛くなれるはず!振袖は未婚の女子に与えられた楽しみです。是非、今のうちに楽しんでくださいね♪