「赤の振袖を選びたいけど、他の人と被るのは嫌だな…」「赤の振袖を選んだけど着こなしが難しそう…」と思っている方は多いのではないでしょうか。実は振袖に使用される赤色の種類は幅が広く、自分に合う赤色を選ぶことで、他の人と被らず素敵な着こなしができます。けれど、自分に合う赤の振袖をどうやって選べばいいのか、小物をどうやって組み合わせたらいいのか、迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、赤の振袖が選ばれやすい理由や振袖に使用される赤色の種類、着こなすためのポイントなどについて詳しくご紹介します。振袖選びを迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
赤の振袖が選ばれやすい3つの理由
赤の振袖が選ばれやすい理由は、以下の3つです。
- 肌馴染みが良く明るい印象を与えてくれる
- 縁起の良い色とされている
- バリエーションが豊富
それぞれの理由を詳しくご紹介します。
肌馴染みが良く明るい印象を与えてくれる
赤の振袖を選ぶ理由として、赤色は日本人の肌と相性が良い点が挙げられます。肌の血色感を引き出し、明るい印象を与えてくれるため、自分を綺麗に見せたい特別な日にぴったりです。
また赤色には、元気や活力を与えるポジティブなイメージが持たれています。成人式や結婚式などのおめでたい場に相応しい色合いと言えるでしょう。
縁起の良い色とされている
日本において「赤色」は縁起の良い色として用いられるため、成人式などのおめでたい場に赤の振袖を選ぶ人は多いです。昔から魔除け・厄除けとして赤色を使用することが多く、その中でも朱色は神社の鳥居にも使用されるほど特別な色とされています。
また昔の日本では、赤を使用した服は高貴な人しか着用できなかったことから、赤は庶民の憧れの色であり、縁起が良いとされていました。高貴な色であることから、ハレの日に相応しいと昔から愛されています。
バリエーションが豊富
昔から人気のある赤色はバリエーションが豊富なことから、赤の振袖を選ぶ人が多いです。赤色といっても振袖に使用される種類は豊富なため、幅広いコーディネートを楽しめます。
また、小物を組み合わせて振袖をコーディネートすることで、同じ赤の生地だったとしても人と被ることは多くありません。赤の振袖に合わせる小物の選び方については、後ほど詳しくご紹介します。
振袖に使用される赤色の種類
振袖に使用される赤色は主に6種類です。
- 茜色 |少し黄色みがかった暗い赤色
- 朱色 |黄色みをおびた明るい赤色
- 深紅 |深みのある真っ赤な色
- 緋色 |濃く明るい赤色
- 唐紅 |赤みが強調された明るい赤色
- 小豆色|紫味をおびた赤色
それぞれの赤色の特徴をご紹介します。
茜色|少し黄色みがかった暗い赤色
茜色(あかねいろ)とは、少し黄色が入った暗い赤色のことです。夕暮れどきの空の色と似ていることから「茜色の空」と用いられることが多く、日本では昔から馴染みの深い色として親しまれています。
朱色|黄色みをおびた明るい赤色
朱色(しゅいろ)とは、黄色みをおびた明るい赤色のことです。茜色よりも、鮮やかではっきりとした色合いが特徴。日本では魔除け・厄除けとして朱色が用いられ、神社の鳥居や食器などに使用されています。また印鑑を押す際に使用する「朱肉」には、朱色が使用されています。
深紅|深みのある真っ赤な色
深紅(しんく)とは、深みのある真っ赤な色のことです。平安時代には禁色として、天皇や貴族しか使用が許されない高貴な色とされていました。高貴な色とされている深紅は、ハレの日である振袖にもぴったりです。
緋色|濃く明るい赤色
緋色(ひいろ)とは、濃く明るい赤色のことです。炎をイメージさせる色として、「火色」とも言われています。また「思ひ」の「ひ」にかけて、思いを表す色と表現されることも多く、情熱のある色として振袖などの着物に使用されています。
唐紅|赤みが強調された明るい赤色
唐紅(からくれない)とは、赤みが強調された明るい赤色のことです。深紅と同様に禁色とされていて、十二単にも唐紅が使用されていました。高貴な色とされている唐紅は、昔から婚礼の場に多く使用されています。
小豆色|紫味をおびた赤色
小豆色(あずきいろ)とは、紫色をおびた赤色のことです。日本では昔から小豆が食用として親しまれてきたことから、着物の色として用いられていました。落ち着きのある高級感を演出できることから、振袖として人気の色です。
赤の振袖を着こなすための2つのポイント
赤の振袖を着こなすためには、以下2つのポイントを押さえましょう。
- なりたい雰囲気に合う柄を選ぶ
- パーソナルカラーに合う赤色を選ぶ
それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。
なりたい雰囲気に合う柄を選ぶ
赤の振袖を着こなすために、自分がなりたい雰囲気に合う柄を選びましょう。例えば「上品さ」「大人っぽさ」のある雰囲気のコーディネートにしたい場合は、柄が少ないシンプルな振袖がおすすめです。ただしシンプルすぎると地味になってしまうため、合わせる小物でバランス良く華やかさをプラスすると良いでしょう。
一方、主役感のある「華やかさ」「豪華」な雰囲気のコーディネートにしたい場合は、大きめの柄や柄の数が多いデザインの振袖がおすすめです。さらに金加工が施された振袖を選ぶことで、絢爛な印象を与えられます。
パーソナルカラーに合う赤色を選ぶ
赤の振袖を着こなすポイントとして、パーソナルカラーに合う赤色を選ぶのもおすすめです。パーソナルカラーに合う色味を選ぶことで、肌の気になる部分(シミやシワ)などを目立たなくしてくれたり、肌色を明るく見せてくれたりする効果があります。
イエローベースの肌色であれば、黄味が入った茜色や朱色などがおすすめです。一方、ブルーベースであれば、赤みが強調された唐紅や紫味をおびた小豆色が似合うでしょう。試着の際に赤色の振袖を着比べて、自分に合う赤色を見つけてみてください。
赤の振袖に合わせる小物の選び方
赤の振袖に合わせる小物の選び方は、以下のとおりです。
- 半襟 |シーンに合うものを選ぶ
- 重ね襟|アクセントカラーで赤を引き立たせる
- 帯 |華やかにするなら白や金がおすすめ
- 帯揚げ|同系統のカラーで統一感を演出
- 帯締め|装飾がついたもの
- 草履 |シーンによって使い分ける
それぞれの選び方について詳しくご紹介します。
半襟|シーンに合うものを選ぶ
赤の振袖に合わせる半襟は、着用するシーンに合うものを選びましょう。成人式の場合は、主役らしく鮮やかな色・模様が入ったものや、レースやリボンなど装飾が施されたものがおすすめです。
一方、結婚式や祝賀会などのフォーマルな場では、装飾がないシンプルなものを選ぶのがマナーとされています。装飾・模様が入っていない真っ白の半襟や、金・銀などの刺繍が施された上品な半襟を選ぶのがおすすめです。
重ね襟|アクセントカラーで赤を引き立たせる
赤の振袖に合わせる重ね襟は、アクセントカラーを取り入れることで赤色を引き立たせられます。黄緑や黄色などであれば、明るい印象を演出できます。一方、青や紫であれば、落ち着いた大人な雰囲気に仕上がりますよ。
また成人式の場合は、パールやラインストーンなどが施された華やかな重ね襟もおすすめです。顔まわりが華やかになり、主役感のあるコーディネートになります。
帯|華やかにするなら白や金がおすすめ
赤の振袖に合わせる帯は、白や金を使った華やかさのある帯がおすすめです。白や金を合わせることで全体が引き締まり、より赤の生地を目立たせられます。さらに振袖に描かれている柄と帯の柄を合わせることで、統一感のあるコーディネートになりますよ。
もし華やかさよりも大人な落ち着きのある雰囲気にしたいなら、黒色の帯を合わせるのもおすすめです。重厚感のある上品なコーディネートになります。シンプルすぎると地味に見えてしまうため、金刺繍が施されたものを合わせるといいですよ。
帯揚げ|同系統のカラーで統一感を演出
赤の振袖に合わせる帯揚げは、赤と同系統のカラーで揃えると統一感を演出できます。ピンクやオレンジ、黄色などの暖色系の色味を合わせるのがおすすめです。また重ね襟と同じく、アクセントカラーを取り入れると、赤の色味を引き立たせられます。
また成人式などの場合、刺繍が施された帯揚げもおすすめです。振袖に描かれた柄と同じ柄を取り入れれば、より統一感がありつつ華やかな印象になりますよ。
ただし帯に印象的な柄が描かれている場合、帯揚げにも柄物を選ぶとごちゃごちゃとした印象になる可能性があります。全体のバランスを見ながら選ぶことも大切です。
帯締め|装飾がついたもの
赤の振袖に合わせる帯締めは、装飾がついた華やかなものを選びましょう。最近では、つまみ細工の装飾やビジューが施されたものなど種類が豊富です。帯・帯揚げと同系色で揃えると、品のある仕上がりになります。
また装飾のない帯締めは、結び方をアレンジするのもおすすめです。定番のリボン結びだけでなく、お花結び・ハート結びなどがあります。以下の記事にて帯締めのアレンジ方法をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
参考URL:帯締めのハートの結び方|基本からアレンジ方法まで詳しく紹介!
草履|シーンによって使い分ける
赤の振袖に合わせる草履は、半襟と同じように着用シーンによって使い分けましょう。成人式の場合は、赤や黒などがおすすめです。赤の草履であれば、全体にまとまりのあるコーディネートに仕上がります。足元を引き締めたいなら、黒の草履がおすすめです。
なお結婚式などのフォーマルな場では、白もしくは金の草履を選びましょう。また草履の台は、5cm程度がフォーマルであるとされています。3cmの高さはカジュアルとされているため、フォーマルな場では控えるのが無難です。草履を選ぶ際は、シーンによって色・高さが異なるためご注意ください。
赤の振袖におすすめのヘアスタイル・メイク・ネイル
赤の振袖におすすめのヘアスタイル・メイク・ネイルは、以下のとおりです。
- ヘアカラー |ダークブラウンや赤味が入ったカラーがおすすめ
- ヘアスタイル|アップスタイルで顔まわりをスッキリさせる
- メイク |テイストに合うメイクを施す
- ネイル |ワンカラーもしくは古典柄を取り入れる
それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。
ヘアカラー|ダークブラウンや赤味が入ったカラーがおすすめ
赤の振袖におすすめのヘアカラーは、ダークブラウンや赤味が入ったカラーです。ダークブラウンは室内だと暗髪に見えますが、日光が当たると柔らかな発色になり、赤の振袖にも馴染みやすいですよ。また赤味が入った髪色であれば、統一感のある雰囲気に仕上がります。
ヘアスタイル|アップスタイルで顔まわりをスッキリさせる
赤の振袖におすすめのヘアスタイルは、シニヨンや編み込みなどのアップスタイルです。アップスタイルは顔まわりをすっきり見せてくれるため、どんな振袖とも相性抜群◎ 振袖の雰囲気に合うアップスタイルを選びましょう。
例えば落ち着いた上品な柄の振袖であれば、綺麗にまとめたシニヨンスタイルがおすすめです。花柄が多く描かれたフェミニンな振袖であれば、ゆるふわ感のある編み込みスタイルが似合います。
個性的な印象の振袖であれば、お団子のアップスタイルも素敵ですよ。振袖の雰囲気に合わせて素敵なヘアスタイルに仕上げましょう。
メイク|テイストに合うメイクを施す
赤の振袖に合わせるメイクは、振袖のテイストに合うメイクを施しましょう。例えばクール・モードなテイストの振袖であれば、しっかりめのアイラインに赤リップを合わせるとおしゃれに仕上がります。
一方、キュート・フェミニンなテイストの振袖であれば、ピンク系をベースにしたメイクにすることで、より可愛らしさを感じる雰囲気に仕上がります。ベースメイクもマット系よりツヤ感を意識すると良いですよ◎
また黄味の入った赤の振袖であれば、オレンジ系をベースにしたメイクに仕上げると、活発でフレッシュさのある印象に仕上がります。選んだ赤の振袖のテイストに合わせて、自分に似合うメイクに仕上げましょう。
ネイル|ワンカラーもしくは古典柄を取り入れる
赤の振袖に合わせるネイルは、ワンカラーもしくは古典柄を取り入れるのがおすすめです。ワンカラーの場合は、赤や金など振袖の色味に合わせると全体に統一感が生まれますよ。
また振袖に合わせるネイルでは、振袖の柄をネイルに施すのもおすすめ◎ 桜や牡丹が描かれている場合は、ネイルにも同じ柄を取り入れることでより華やかさが引き立ちます。
もし仕事や学校の都合でネイルができない場合は、爪全体を整えるだけでも印象が異なります。振袖を着用するタイミングで、ぜひネイルケアにも挑戦してみてください。
【デザイン別】ICHIKURAで取り扱いのあるおすすめの赤振袖
ICHIKURAで取り扱っている赤色をメインとしたおすすめの振袖を、デザイン別(単色・グラデーション・バイカラー・マルチカラー)にご紹介します。
赤の生地に大輪の牡丹が映える振袖
落ち着きのある単色の赤生地に、大輪の牡丹が描かれた振袖です。牡丹には金加工が施され、振袖らしい華やかさを演出しています。モダンな雰囲気で振袖を着こなしたい方におすすめです。
赤とピンクのグラデーションが美しい振袖
赤とピンクのグラデーションされた生地に、華やかな桜が描かれた振袖です。振袖の上前に描かれた桜には金駒(きんこま)刺繍が施され、振袖らしい豪華さを演出。可愛すぎず、上品に赤の振袖を着こなしたい方におすすめです。
白と赤紫のバイカラーが上品な振袖
白と紫がかった赤のバイカラーの生地に、牡丹・梅などが描かれた振袖です。光沢感のある生地に、金彩で表現された針松が絶妙なコントラストを演出しています。落ち着いた色合いで、大人っぽく赤の振袖を着こなしたい方におすすめです。
赤をメインとしたマルチカラーが魅力的な振袖
「M / mika ninagawa」と「一蔵」がコラボレーションした、マルチカラーが魅力的な振袖です。赤や紫をメインに、ピンクやグリーンなどの多彩な色を使って絢爛さを演出しています。華やかに振袖を着こなしたい方におすすめです。
【テイスト別】ICHIKURAで取り扱いのある赤色が施されたおすすめの振袖
ICHIKURAで取り扱っている赤色が施されたおすすめの振袖を、テイスト別(クール・エレガント・モード・クラシック・キュート・フェミニン)にご紹介します。
クール|赤色の牡丹が映える振袖
黒の生地に、赤色の牡丹と鶴が大胆に描かれたクールなテイストの振袖です。古典柄でありつつ、モダンな雰囲気も感じられます。他の人とは被りたくない、自分らしさを演出したい方におすすめです。
エレガント|上品な古典柄が印象的な振袖
白・赤・黒の3色が配色された生地に、古典柄が上品に描かれた振袖です。振袖全体に金加工が施され、雲に御所車をメインに、菊・藤・桜などの花々が色鮮やかに描かれています。大人らしく上品に振袖を着こなしたい方におすすめです。
モード|赤の薔薇が華やかな振袖
黒の生地に、赤の薔薇と白のチューリップが描かれたモードなテイストの振袖です。薔薇のまわりに少しぼかしを入れ、チューリップには銀刺繍を取り入れています。シンプルでありつつ、華やかさを演出したい方におすすめです。
クラシック|紅白の梅模様が施された振袖
黒の生地に、紅白の梅柄が描かれたクラシックなテイストの振袖です。振袖には金加工が施され、梅柄だけでなく小槌や松などの古典柄が全体的に華やかさを演出しています。大人っぽく古典柄を着こなしたい方におすすめです。
キュート|振袖全体に草花が描かれた振袖
赤の生地に、桜・菊・桐・松などの草花が鮮やかに描かれたキュートなテイストの振袖です。五枚朱子(ごまいじゅす)という光沢感が美しい生地が使用され、高級感を演出しています。古典柄を可愛らしく着こなしたい方におすすめです。
フェミニン|辻が花模様の可愛らしい振袖
赤と白が配色された生地に、振袖全体に辻が花を描いたフェミニンなテイストの振袖です。唐絞りと金加工が施され、華やかさと高級感を演出しています。女の子らしく可愛い着こなしをしたい方におすすめです。
まとめ
赤の振袖が選ばれやすい理由は、肌馴染みが良く肌が明るく見えることが挙げられます。また、日本では縁起が良い色として昔から親しまれ、バリエーションが豊富であることも、人気の理由です。
振袖に使用される赤色の種類は豊富で、それぞれ違った雰囲気を演出してくれます。パーソナルカラーだけでなく、なりたい雰囲気に合う振袖を選ぶことが大切です。また、赤の振袖に合わせる小物やヘアスタイルによって雰囲気を変えられるため、選んだ振袖に合うテイストのものを選んで素敵なコーディネートに仕上げてください。
ICHIKURAでは、今回ご紹介した振袖だけでなく、さまざまなデザインの赤の振袖を多数取り揃えています。お嬢様やご家族のご要望をお伺いしながら、専門のコーディネーターがイメージに合う振袖をご提案しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。