成人式や卒業式などに振袖を着たい人にとって悩ましいのが、振袖の値段の相場。振袖を一式そろえるのにいくらかかるのか、レンタルの場合はいくらかかるのか、購入とレンタルとではどちらがおトクなのかなどをお話します。
目次
1.【購入】振袖の値段の相場は30万円~
購入の場合、振袖の値段はピンきりです。お安いものであれば10万円くらいの価格帯のものがありますし、作家ものであれば100万円、1000万円などの天井知らずの価格になります。 しかし、値段が安い振袖の場合は、質や柄がいまひとつであるケースがよくあります。ある程度の質や人気の柄を求めるのであれば、振袖に帯などの小物を合わせて、総額30万円以上かかると考えていいでしょう。実際に購入した人の話をきくと、特に40~50万円程度の意外に高い値段のものに人気が集まる傾向があるようです。
振袖を購入する人も、レンタルする人も、まずはお気に入りの振袖を見つけよう♪
2.【レンタル】成人式の振袖レンタルの値段の相場は20万円~
レンタルの場合は、借りられる着物・帯の質に加え、レンタル内容や時期によっても値段は変わります。チェックする大まかなポイントを2点あげておきます。 振袖は中古か新品か レンタルできる振袖には、今までレンタルで使用されてきた振袖と、その人のために仕立てた新品の振袖の2種類があります。新品レンタルのほうが値段は高くなる傾向があります。
レンタルプランの内容 ひとことで「レンタル振袖」といっても、プランの内容は店によって違います。振袖と帯だけのプランであれば値段は安くなりますし、着付け小物やレンタル当日の着付け、ヘアメイクなどもセットに含まれるのではあれば値段は高くなります。 レンタルプランで人気があるのは、小物や着付け、ヘアメイク、写真の前撮りなども全部そろったプランです。このようなプランで、ある程度の上質かつ現代風の人気の柄の振袖をレンタルする場合、値段の相場は20~30万円と考えておくといいでしょう。
3.振り袖購入の値段はレンタルプラス10万円が目安
相場から考えると、おおよそ「振袖を購入する際に必要な値段は、レンタル金額プラス10万円程度もしくはそれ以上が目安」という傾向が見えてきます。 この値段の差から考えると、振袖レンタルは振袖を準備する際にかかる値段を安くできてよい、と考える人もいることでしょう。しかし、振袖を購入したあとのことや、購入・レンタルの際に利用できる特典を考えると、結果的に購入したほうが値段を安くおさえることができるケースもあります。
4.場合によっては、購入のほうが安くつく?その理由とは
振袖を購入したほうがレンタルより安くなる場合とは、以下のケースが考えられます。
- 【振袖を着る機会がその後も複数回あると見込めるケース】 振袖を着る機会は、成人式以外にも、卒業式や親戚の結婚式、友人の結婚式などが挙げられます。場合によっては、自分の結納時や、結婚式に着ることもできるでしょう。 これらの機会にも振袖を着たいと考えるのであれば、その都度振袖をレンタルするよりも、購入してしまったほうが結局は安くつくことになります。
- 【購入特典の内容が充実しているケース】 レンタルにさまざまな特典があるのはよく知られていますが、購入にあたっても、呉服店によっては以下のような特典がつくことがあります。
①成人式当日のヘアメイク(1万円前後)前後が無料
振袖を購入する機会として最も多いのが成人式。成人式はハレの日ですから、ヘアメイクをきちんとする必要があります。一般の美容院などで振袖用のヘアメイクをすると1万円前後かかりますが、これが無料になります。
②成人式当日の着付け(1万5千円前後)が無料
振袖の着付けが自分でできる人は非常に少数です。そのため、振袖を着るときには美容院などに着付けを依頼する人がほとんど。振袖の着付けの相場は1万5千円前後かかりますが、これが無料になります。
③卒業式袴一式レンタル(3万円~)が無料
成人式に着た振袖を、卒業式にまた袴と合わせて着る人が最近増えています。その場合、卒業式前には袴などをまたレンタルしなければいけません。卒業式用の袴のレンタルの相場は3万円~。これが、振袖購入者には無料になるプランが最近出ています。成人式には振袖を、卒業式には袴を着たいという人にはぴったりのプランです。
④前撮り写真セット(10万円前後)が無料
成人式に着るために振袖を購入する場合、記念写真も合わせて撮っておきたいもの。写真スタジトなどに記念写真の撮影を依頼する人もいることでしょう。購入プランによっては、この写真スタジオでの前撮り写真セットがついているものもあります。写真スタジオで写真を撮ってもらうとなると、着付けやヘアメイク含め10万円前後はかかります。これが無料になるのであれば、おトク感はぐっと増します。
値段が安めのレンタルプランを利用した場合は、これらの特典がないことも少なくありません。安めのレンタルプランを利用し、着付けなどにかかる費用を別途自腹で出すのであれば、上記のような特典が受けられる呉服店で振袖を購入したほうがトータルでは値段が安くつくこともあります。 レンタルか購入かを値段の面から比較検討する場合は、着用頻度やサービス・特典の有無についてもしっかり確認することをおすすめします。
まとめ
振袖の値段の相場は、購入の場合は30万円以上、レンタルの場合は20万円以上。おおよそ10万円の値段の差がありますが、購入特典の内容によっては、購入するほうがおトクになる場合があります。購入かレンタルか迷った場合は、値段だけを見るのではなく、内容・特典もしっかり確認してから決めるといいでしょう。