振袖で電車に乗る方へ|移動中に気を付けるべき5つのコツ

振袖姿で長い距離を移動するとき、便利なのはやはり電車移動。タクシー代が節約できるうえに混雑知らずといいところずくめ。でも洋服姿とは勝手が違い緊張しますね!振袖姿で電車に乗るときの覚えておきたい注意ポイントをご紹介します。

1.【コツ1】階段はNG!エレベーターを使おう

振袖の着付けが乱れる一番の理由は何といっても、「活発な足さばき」にあります。洋服のときと同じ感覚で歩いていると、裾にかかる負担が大きく、着付け全体の崩れを招いてしまうものです。

振袖に身を包んでいるときには、なるべく足の前後の動きを小さくするようにし、膝を高く上げないように気を付けたいものです。 しかし、階段の上り下りが必要となるとそうはいきませんね。ここはエレベーターがあるなら利用するようにしたほうが無難ですよ!

2.【コツ2】できるだけ乗り換えの回数を減らす

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先の階段の上り下りを避けてエレベーター利用をおすすめする、とお伝えしたように、振袖着用時には、なるべく足を高く上げずに内股で歩幅を小さく歩くのが理想です。

しかし、電車の乗り換えが多くなると、移動時間が長くなるうえに、どうしても動作が多くなってしまいます。また、ターミナル駅など人が混雑する可能性が高い駅での階段の上り下りが入ると大変!乗り換えが多くなるルートは避けるようにしましょう。

特にエレベーターやエスカレーターがない駅はなるべく避けるようにしたいですね。

3.【コツ3】草履が痛くならないように工夫する

草履を履くと足指の間に食い込んでいたくなる、という人は多いもの。でも、本当は鼻緒は親指と人差し指で軽く挟むくらいの浅さで履きこなすものです。そのように正しい履き方をすることでこの足指の間の食い込みの痛みは大幅になくなるでしょう。

もう1点、草履で痛くならない、疲れないようにする工夫といえば、「天(てん)」と呼ばれる、足裏がくる表面部分のクッション性がよいものを選ぶことです。スニーカーも靴底部分がクッション性が高い構造になっていると疲れにくいものです。草履も同じように足裏部分のクッション性が非常に重要です。 もう一つが爪先部分の高さです。爪先が地面に近いほど歩きやすいといわれています。

慣れないうちはあまり爪先部分が高くないものを選ぶほうが無難です。

4.【コツ4】着崩れた時の直し方をチェックしておく

(1)衿もとのゆるみを直すには?

徐々に緩んできてしまうのが襟元。袖つけの下にある「身八つ口」という隙間から手を入れて直しましょう。まず下前の衿を、引き込んで胸紐に挟み込みます。次に上前の衿を、衿元を押さえながら引き込みます。最後におはしょりを整えればOKです。

(2)背中と腰回りのゆるみ・たるみを直すには?

着席を繰り返すうちにどうしても背中や腰のあたりのゆるみが気になりますね。おはしょりを持ち、たるんでいる部分を引き上げましょう。それから再度しわがないようになでつければOKです。

5.【コツ5】友達と行けば助け合える

困ったときに助け合う仲間がいるのは心強いもの。振袖を着たときには、自宅を出たときからなるべく早く友達と合流することをおすすめします。よほど着物に慣れている、というのでなければ、振袖を着たときには頼れる仲間がいたほうが断然安心です。自分では気づかないところも教えてもらえるし、トイレや休憩所で着付けチェックし合ったり、と助け合った記憶も後でよい思い出になりますよ!

6.できれば会場付近での着付けとセットを予約しよう

振袖姿の電車移動はとにかく大変です。ちょっとした階段の上り下り一つとっても、袖や裾を汚さないように手で持って気を付けるようにする必要があります。また、常に裾を踏まないように注意して、椅子に座れば袖を床につかないように膝において、と洋服にはない注意点がたくさんあります。 振袖を着て向かう場所があまりにも遠方にある、あるいは自宅からだとても乗り換えの回数が多くなる、そんな大変なケースもあるでしょう。

そういう場合には、いっそのこと、その場所の近くの美容院で着付けやヘアスタイリングを予約してしまうのがおすすめです。 移動の間はいつもの服装でいいので気を遣わなくて済みますよ!

まとめ

振袖を着て歩くだけでも大変なのに、長時間の移動となるととてもハードルが高く感じられるものですね。でも今回ご紹介したような点を前もって覚えておくことでハードルはずいぶん低くなるものですよ!

それに移動時間の電車の中で振袖姿は見る人の目を楽しませてくれるもの。ぜひどんどん振袖姿で電車に乗ってみてくださいね。