振袖の袖丈・身長のサイズ選びのコツとは?あなたに合ったサイズを解説

振袖を選ぶ基準の1つにサイズがありますが、洋服と違うのでよくわからないという人も多いのではないでしょうか。今回は振袖のサイズの見方や測り方から、あなたに合ったサイズの選び方について解説します。

1.振袖のサイズ選びで特に重要なのは3つのサイズ

振袖の袖丈・身長のサイズ選びのコツとは?あなたに合ったサイズを解説
洋服のサイズではBWH(胸囲・胴囲・腰回り)の3つが重要ですが、振袖も身丈・裄丈・袖丈という3つのサイズが重要です。

他にも細かいサイズがありますが、この3つだけ抑えておけば大丈夫です。

1-1.身丈は肩から裾プラスおはしょりの長さ

身丈(みたけ)は、振袖の長さを自分の身長に合わせるための寸法です。

首を包む肩山から足首にかかる裾までの長さのことで、おはしょりの長さも含まれます。
(おはしょりは帯の下で折り返す部分のことで、指の長さ程度)
身長がそのまま身丈となるのが一般的です。

身丈と混同されがちなのが着丈(きたけ)ですが、こちらは着付けたときの振袖の長さです。振袖を選ぶ際は記載されているサイズが身丈か着丈どちらなのか確認しましょう。

1-2.裄丈は腕の長さ

裄丈(ゆきたけ)は腕の長さのことです。振袖の衿の中心にある背縫い部分から袖の先端までの直線距離になります。

1-3.袖丈は袖の長さ

袖丈(そでたけ)は文字のとおり袖の長さです。

振袖の袋状になっている袖の1番上の袖山からたもと(袖の1番下)までを測ります。

2.振袖のサイズの測り方は体型によって異なることも

振袖のサイズを測る場合のコツは次のとおりです。

2-1.身丈は身長+5cm程度

身丈を測るときは、おはしょり部分も含める必要があるため、身長に5cmくらいプラスして考えます。

ただし、ぽっちゃり体型の人の場合は振袖が持ち上がる可能性を考えて、身長プラス8〜10cmを目安にすることをおすすめします。

男性の場合はおはしょりがないため、直立してうなじの骨の部分(頚椎点)から踵の中央部分までの直線距離で測ります。

2-2.裄丈は腕を水平にあげた状態で測る

裄丈は腕を水平にあげて測ります

直立して利き腕を水平にのばした状態で、うなじの中心から肩先を通って手首のくるぶしの中心までの距離を測ります。

メジャーを首から肩までは少しカーブを描くようにあて、肩からくるぶしまでは腕と真っ直ぐになるように測るのがおすすめです。

2-3.袖丈は約95cmが一般的

振袖の袖の長さには、大振袖・中振袖・小振袖の3パターンがあります。成人式では中振袖(袖丈約95cm)が一般的です。

中振袖は立ち姿がきれいに見えて、適度に格式高く全体のバランスもいいためです。

2-4.成人式のような動きの多いイベントに着る場合は腰回りのサイズも重要

成人式では座ったり立ったりと動きが多くなるため、裾の開きやすさも重要です。

一般的な腰回りのサイズは、前巾(まえはば)が6寸5分(約24cm)、後巾(うしろはば)が8寸(約30cm)ですが、前巾にプラス5分くらいのゆとりを持たせるとスムーズに動けます。

ヒップが大きめの方は後巾を少し広めにするのがおすすめです。

3.振袖サイズ選びのコツは4つ

長さのチェック
振袖のサイズを選ぶ際に知っておくと便利なコツをご紹介します。

  1. 袖は手のくるぶしが隠れる程度がベスト
  2. サイズを確認する場合は身丈と着丈を混同しないこと
  3. 振袖サイズの計測に慣れた人に測ってもらう
  4. サイズがどうしても合わない時は仕立て直しがおすすめ

振袖のサイズ計測は慣れている人にお願いしましょう。体型によっては基本のサイズから調整が必要なケースもあるからです。

また、どうしても気に入った振袖のサイズが自分のサイズに合わない場合は仕立て直しをおすすめします。

4.きれいな振袖姿のためにはしっかりしたサイズ計測が大切

振袖のサイズは身丈・裄丈・袖丈の3つがポイントです。必ず計測に慣れた人に測ってもらいましょう。それが美しい振袖姿への第一歩です。

基本的に振袖は多少のサイズ調整は着付けで調整できますが、大柄な人、ぽっちゃり体型な人は仕立て直しなどの対応が必要となるケースもあります。
今回解説したポイントやコツも振袖選びの参考にされることをおすすめします。