ママ振袖を持っているけど、ダサくみられないコーディネートを知りたい、自分ではどのようにコーディネートをすればいいのかわからないという方もいるでしょう。ママ振袖は、コーディネートのやり方で華やかさをアップさせることができます。古く見せない現代風に着こなすポイントも紹介するため、ママ振袖のメリットを生かした着こなしをして、唯一無二の振袖を楽しみましょう。
目次
ママ振袖のメリット3選
ママ振袖とは、母が成人式に着た振袖を自分が着ることです。受け継がれて着られる振袖には思い出もたくさん詰まっていることでしょう。
ママ振袖のメリットを3つ挙げます。
- 柄がかぶることがほとんどない
- レンタルより費用を抑えられる
- 高品質な振袖が多い
1つひとつ見ていきましょう。
①柄がかぶることがほとんどない
ママ振袖は、母が成人式に着ていた振袖です。約20~25年前ぐらいに作られた物のため、現代とは柄が異なるものが多いでしょう。
そのため、友人と柄がかぶることがほとんどありません。また、現代では、レトロやクラシックといった、昔ながらの雰囲気をもつ振袖も人気であるため、借りなくてもご自身が持つ振袖でレトロ感を出せるのも特徴です。
流行のものが苦手だったり、似たような柄を着るのが好きではなかったりする方は、一度母に振袖を持っていないか確認してみましょう。
ママ振袖は母と同じコーディネートにするより、小物や帯を現代風のものにして、レトロ感と現代感を融合させることで、より楽しみが味わえます。友人とはひと味違う振袖のコーディネートができるでしょう。
②レンタルより費用を抑えられる
ママ振袖はレンタルするよりも費用が抑えられるのがメリットです。振袖は持っているが、小物がなかったという場合は、振袖小物をレンタルする方が多いでしょう。小物のレンタルは約5万円前後で、振袖一式をレンタルする場合は、20万~50万円ほどかかります。
しかし、ママ振袖を着るには、着る人の身体に合わせて手直しをしなければいけません。袖が長すぎたり、丈が短かったりと、母の振袖をそのまま着ることは難しいでしょう。
直す部分によって料金が異なり、身丈直しだと1万円~2万円で、振袖の中に着る肌着である長襦袢のお直しもしなければなりません。
また、振袖の裏地がカビていたり、変色していたりする場合は交換する必要があります。
交換費用は2万円前後となっていることが多いです。
ママ振袖はサイズの変更や手直しで約10万円かかりますが、レンタルの場合ではそれ以上かかります。予算をなるべく抑えたいという方は、ママ振袖を活用して着るのが経済的だといえるでしょう。
③高品質な振袖が多い
母の時代に作られた振袖は、現代とは作り方が異なっています。昔は職人が1つひとつ丁寧に柄を描いたり、手染めをしていたり、国産のものが多くみられました。
また、振袖の生地には、純度の高い正絹(しょうけん)100%で作られているものや、1人ひとりに会ったオーダーメイドで作られているため、高品質な振袖でした。なかには、100万円する振袖もあります。
現代の振袖は、コストを削減するために、海外で作られていたり、素材はポリエステルを使っていたりと、安く済むように作られているものがあります。また、柄は染物ではなく、プリントであることも多いため、母の振袖に比べると少し立体感がない振袖もあるでしょう。
現代作られている振袖のすべてがこのような作りというわけではありませんが、母の時代とは技術の発展があり、低価格で振袖を着られるという点は、現代の振袖の魅力といえます。
このように、現代とは違う作られ方であり、高品質で柄がかぶりにくいママ振袖を着たいという方が増えてきています。
ママ振袖のデメリット3選
ママ振袖のデメリットとして3つ挙げます。
- 手直しするための費用がかかる
- 好きな柄ではない場合がある
- デザインが現代とは違う古さがある
ママ振袖には魅力がありますが、好んで着ない方も少なくありません。
以下にデメリットを紹介します。
①手直しするため費用がかかる
ママ振袖は、母の体型に合わせてオーダーメイドで作られていることが多いため、娘が着るにはサイズが合わない場合があります。
そのため、振袖を手直しするための費用がかかります。また、長年、タンスの中に入っていたために、汚れや匂いなど気になることもあるでしょう。そのため、クリーニングや手直しが必要です。
それでも直せない場合は、丸洗いや仕立て直しを行います。約10万円で振袖と長襦袢の仕立てが可能です。
このように、手直しせずには着ることは難しいため、必ず費用はかかると考えておきましょう。
②好きな柄ではない場合がある
ママ振袖を着ようと取り出してみると、自分好みでない柄だったという方も少なくありません。家族が喜んでくれるからと、ママ振袖を着ている方がいましたが、やはり自分の好きな柄を着たかったと後悔した方も見受けられました。
母が好きだった柄でも娘は好きとは限らないため、注意する必要があります。
もし、好きな柄ではないけど母の振袖を着たいという場合は、帯や小物をレンタルして雰囲気を変えてみましょう。華やかさがアップしたり、意外と好きになったりすることもあります。
髪飾りやメイクでアレンジはできるため、レンタル店や呉服屋に一度持っていき、コーディネートを考えてみるのもよいかもしれません。
③デザインが現代とは違う古さがある
ママ振袖は古典柄が主流で、デザインも現代よりは華やかさがなく、地味と言われます。また、振袖には流行りがあるため、ママ振袖のデザインは古臭いと思う方も少なくありません。
ママ振袖を着ていると変に目立ちそう、友人とは違う雰囲気の振袖では成人式が楽しめないという方は現代の振袖をレンタルするほうがよいでしょう。
ママ振袖は自分で柄を選ぶことができないため、小物や帯、髪型などで華やかさや自分らしさを出す必要があります。
このように、ママ振袖の古さやデザインの違いを楽しめる方にはママ振袖は合いますが、そうでない方は無理して着ないようにしましょう。
ママ振袖のコーディネートは小物が重要
ママ振袖は、年代を感じられるデザインや、柄が少なくシンプルなものが多いです。現代風にアレンジするには、帯や小物を変えてコーディネートをする必要があるでしょう。
ここでは、ママ振袖のコーディネートポイントを5つ紹介します。
- 首元を華麗に演出できる重ね衿
- 帯回りの華やかさアップさせる帯締め
- 振袖の全体の雰囲気を変える帯結び
- 草履やバッグで今風にチェンジ
- 袋帯でアレンジ
このように、小物を変えることによって、さらにママ振袖の魅力を出せます。ぜひ参考にして、ママ振袖のコーディネートを楽しんでみてください。
首元を華麗に演出できる重ね衿
重ね衿とは、半衿(はんえり)と振袖の間にいれる飾り衿のことで、首元を飾ることでママ振袖を華麗に演出できます。レースが入った重ね衿はトレンドとなっており、取り入れる方が多くいます。
レースを入れることで、お顔周りを引き立たせ、可愛らしさを出せます。また、ママ振袖のレトロ感とも合うため、派手すぎず個性的なコーディネートを楽しめます。
2色タイプの重ね衿は、色が豊富で、振袖の柄や色に合わせて選べます。人気色はゴールドとベーシックな色味の2色が人気です。
パールのついた重ね衿もトレンドで、控え目に輝くパールが振袖とマッチして上品らしさを演出できます。
帯回りの華やかさをアップさせる帯締め
帯締めとは、帯が崩れないように固定する役割のある紐のことです。着付けの最後に帯の上から中央に紐を巻きます。
代表的な帯締めは、丸組、平組、丸ぐけの3つがありますが、ほかにもアレンジした結び方があります。
- 蝶々風
- クローバー風
- 横一本
- 波風
- ねじり
色はベーシックな帯締めが人気で、ママ振袖と合わせてベーシックにまとめたり、振袖を目立たせるためにあえて目立たない帯締めを選んだりすることもあります。
レトロ感のあるママ振袖には、高級感ある帯締めも合います。振袖のトーンに合わせた色味やキラキラとした明るめの帯締めを合わせることで、バランスをとることができるでしょう。
袋帯でアレンジ
袋帯は基本的に豪華な刺繍が入っているデザインが多めですが、最近では、デザインが少なめの帯も人気となっています。振袖の柄が落ち着いているママ振袖の場合には、明るめな帯で華やかさを加えると今風に見えるでしょう。
また、結び方によっても振袖のイメージが変わります。以下に結び方を紹介します。
振袖の全体の雰囲気を変える帯結び
振袖には帯の結び方も重要なポイントです。帯結びを変えることで、全体の雰囲気が変わるアイテムです。
帯の結び方には3つの種類があります。成人式に合う帯結びは以下のものです。
- 立て矢結び
- お太鼓結び
- 文庫結び
また、それぞれの結び方をアレンジして、リボン、ふくら雀にすると、現代風に見せることができます。
ママ振袖をかっこよくコーディネートをしたい場合は、立て矢結びがおすすめです。
振袖によって結び方を変えるだけで、可愛く、そしてかっこよくもなるため、どの結び方が合うのか、着付けの際に結んで振袖と合わせてみましょう。
草履やバッグで今風にチェンジ
振袖には、草履が一般的ですが、成人式ではブーツも取り入れられます。ストレッチブーツや、コンバットブーツなどは振袖に合わせられるためおすすめです。足元をブーツにするだけでも、雰囲気が変わり、現代風のコーディネートになるでしょう。
ブーツを合わせる際には、脱ぎやすさや、色、振袖と合うかどうかを重視して選びましょう。振袖と合わないと浮いてしまってコーディネートのバランスが悪くなることがあります。
次に、バッグですが、バッグは振袖を引き立たせる小物です。目立つものというよりは、レトロ系、きれい系などの振袖に合わせた色味やデザインのバッグがおすすめです。
また、帯の色と合わせると、全体的にまとまったイメージとなるため、着こなしが良く見えます。
種類は、エナメルタイプ、帯地タイプがあります。母世代のバッグは、現代のバッグに比べ、取っ手部分や大きさが異なります。バッグだけ今風にすると統一感がなくなるため、帯やそのほかの小物も変えてみてください。
ママ振袖のコーディネートはICHIKURAへお任せください
ICHIKURAでは、振袖丸洗いと長襦袢の丸洗いがセットでついたママ振プランが4万9,800円でご利用できます。そのほかにも、小物のレンタルや前撮り写真までついているため、ママ振袖をお持ちの方にはおすすめのプランです。
手直し料金をプラスしても、一式レンタルするよりは費用が抑えられることが多いため、ママ振袖をお持ちの方はぜひICHIKURAのママ振プランをご検討ください。
ママ振プランの詳しい情報はこちらをご覧ください。
まとめ
本記事では、ママ振袖のメリットやデメリット、アレンジ方法を紹介しました。ママ振袖は、レンタルするより費用が抑えられ、柄も被ることが少ないため、好んで着る方もいます。一方で、自分の好きな柄ではなかったり、デザインが古くみえたりなどデメリットもあります。
ママ振袖のコーディネートには小物が重要です。帯やバッグ、草履などで華やかさを足すことで、ママ振袖の大人しいイメージから変わり、今風の着こなしができるでしょう。小物をレンタルまたは購入して、唯一無二のコーディネートを楽しんでください。