振袖は購入派が実はオトク!賢い人はレンタルでなく購入をする理由とは?

「振袖は買っても成人式にしか着ないから、レンタルでいい」と考える女性は多いようですが、はたして本当に成人式にしか振袖は着られないのでしょうか?

振袖を手に入れる方法はレンタル派が増加していますが、実は購入派も決して少数派ではありません。今回の記事では、着物に関するアンケート調査を参考にしながら、振袖のレンタルと購入を徹底的に比較してみます!


1.振袖=レンタルが主流はウソ?!半分以上は購入派の実態


着物に関する興味深いアンケートを経済産業省が平成27年5月に行いました。「経済産業省」と聞くと何だか堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、実は「日本を元気にするため」の経済活動について様々な試みを行っています。例えば、経済産業省には「線維課」というアパレルなどの課題解決を目指す部署があり、以下のようなアンケート結果を公表しています。

経済産業省線維課|消費者に対するきものアンケート結果

※上記のURLをクリックすると経済産業省線維課のアンケート結果のPDFにリンクします

このアンケートでは「着物を購入ではなくレンタルする」と答えた方は20代で36.9%。およそ2.7人に一人はレンタルで、2.7人中1.7人については購入を希望しているという結果になりました。つまり、着物の場合はレンタル派より購入派が多いのです。

このアンケートは振袖ではなく着物についてのものですが、ご存知の通り、振袖も着物の一種です。インターネット上での口コミでは成人式の振袖はレンタルする人の方が購入派より圧倒的に多そうなイメージがありますが、公的な統計上は「逆」となっているのは興味深い結果と言えるでしょう。

2.振袖を購入する人たちはどんな人たち?

振袖レンタルショップが増えている中、振袖をレンタルではなく「購入」する人は一体どのような人たちなのでしょうか?ネット上の口コミから意見をまとめてみました。

①トータル計算すると「購入」の方がオトクだから

ネット上の口コミを見ると、購入派の方は振袖店でもらえる特典を有意義に駆使している方が多いように見受けられます。
通常、振袖のレンタルと購入の差額は最低で10万円、高い場合は25万円ほどの差額があります。振袖レンタルを10万円で契約した場合、一度しか着ない場合は1回の着用にかかる料金は10万円です。

これに対し、振袖を25万円で購入して3回着用した場合も計算してみましょう。この場合、1回の振袖着用料金は以下の計算式で求められます。

振袖を着る機会は成人式以外でも、短大や大学に通う学生さんであれば2年後の卒業式があります。振袖を購入すると特典として袴(2万円相当)をプレゼントしてくれる振袖店で購入すれば、卒業式の衣装代はゼロ円に節約できます。また、友人や親戚の結婚式に呼ばれる時も振袖を購入していればすぐに着られ、新しい服を購入する必要がなくなります。

②購入だと振袖が自分のものになるから

「1回着るだけで10万円は高い、、」これは、振袖レンタルに関するツイートです。

確かに、1回着るだけでこの値段は考えてしまうかもしれません。購入の場合は自分のものとなりますので、振袖を100回着たとしても、他の人に貸してあげても、リメイクしても、売ってしまってもOKなのです。

もちろん、「家が狭くて振袖の保管が面倒」というご事情がある方もいることでしょう。しかし、わざわざ着物タンスを買わなくても省スペースでOKの着物ハンガーやベッド下収納を使えば振袖一着であれば十分保管できます。今はネットで様々な情報が閲覧できますので、振袖の簡単な保管方法もすぐに調べることが可能です。

③卒業式や結婚式でも着ようと思っているから


「可愛い振袖を何度も着たい!」振袖が大好き女子のSNSでは、こんな前向きなメッセージもよく見られます。脱ぐのがもったいない、という書き込みもよく見られますが、それだけ普段着と違う振袖の魅力にハマったのかもしれません。

振袖を購入すれば、1度だけでなく何度も着られます。帯やヘアメイクを変えると、まるで違うコーディネートになるのが振袖の良いところ。成人式で購入した振袖は、元を取る意味でも何度も着たいですよね。

3.【アンケートより】振袖を購入した満足度は意外に多め?


冒頭でお伝えした経済産業省の着物アンケートを見ると、興味深いことに若い人ほどレンタルを好み、年齢を重ねると購入派にシフトしていくという傾向がわかります。また、年代を問わず10万円以下であればレンタルではなく購入する、という回答も多いようです。

購入派の女性は、今後に着物を着ていきたいシーンとしておでかけ、デート、女子会などの自分磨きのファッションやイベント参加をあげています。購入することで、着物への愛着がまして普段の生活にも影響しているようですね。

まとめ

振袖の入手方法としてのレンタル・購入を経済産業省の着物アンケートから比較してみました。振袖を選ぶ際に非常に迷う部分ではありますが、購入派となるとその後の生活にも振袖を着る機会が多くなり、結果として着物を楽しむ女性としてより普段の生活の充実が予測されます