成人式にスーツを着てもいい?メリットやデメリットを紹介

成人式では、女性は振袖を着ることが多いですが、みんなと同じ服装は嫌だからスーツを着たい、という方もいるでしょう。しかし、スーツを着て目立つのは避けたいから服装に悩んでいる、という方もいるのではないでしょうか。一方で、男性は、袴を着るよりもスーツを着ていく方が多くいます。本記事では、成人式に女性はスーツを着てもいいのか、メリットやデメリットを解説します。現代の成人式の服装事情も紹介するため、参考にしてください。

成人式で着ていく服装は?

成人式で着ていく服は決まっているのか気になる方もいるでしょう。和服でなければいけないという決まりはありません。同じ服装が嫌な人は、自分の好きな服装を着ていくのもマナー違反ではないため、個性を出すことができます。

しかし、成人式は新成人を祝う公式の場所であるため、周りを不快にしない服装にしなければならないでしょう。TPOに合わせることも大切です。

ここでは、成人式には何を着ていくのか、女性と男性でそれぞれ解説します。

女性の場合は振袖が多い

テレビでも見かけたことがあると思いますが、女性は一般的に振袖を着て成人式に出席することが多いでしょう。

なぜ、振袖を着るのかというと、日本の伝統的な着物であり、格式ある機会にふさわしい装いとされているからです。成人式は社会的なステップアップの儀式であり、この特別な日に振袖を着ることで、伝統と格式を守り、日本文化への敬意を表現しています。

一方で、袴を着る女性もいます。伝統的な振袖に比べて、袴はシンプルでありながらも個性的なデザインや多彩な色合いのものがあります。女性が袴を選ぶことで、自身の個性や好みをより明確に表現できる点が魅力でしょう。

さらに、振袖は長い袖や裾が重く、動きづらいことがあります。一方で、袴は裾が広がりにくく、動きやすいという特長があるため、好んで着る女性もいます。

このように、振袖以外を着ていく女性が増えています。成人式は単なる儀式だけでなく、自己表現やアイデンティティの重要な場となっている現状です。

男性の場合はスーツが多い

男性はスーツを着て成人式に出席するのが一般的でしたが、現代は、袴を着ていく方が増えてきました。

スーツはベストがついたスリーピーススーツが人気です。色は紺や黒など、落ち着いたベーシックなものが多い傾向にあります。ネクタイは明るめのものを選び、差し色にしてもよいでしょう。成人式には華やかさが重要です。

一方で、袴姿の男性も増えています。袴は、和装の一種であり、着物文化の一環です。男性が成人式での服装に袴を選ぶことで、和装の美しさや繊細さを体現し、日本の伝統的な服装文化への愛着を表現します。

袴はそのデザインや織り柄によって、独自の美意識を反映させることができるため、男性にとっても魅力的な選択となるでしょう。袴はレンタルする方が多い傾向にあります。1年前から半年前までに準備しておくと安心です。

女性が成人式にスーツで行くメリット、デメリットとは

女性は振袖を着ていくのが一般的と述べましたが、スーツを着る方も少なからずいます。周りは振袖の方が多いので、スーツを着ていくには勇気がいるでしょう。しかし、個性を出したい方や、動きやすさを重視している方の中には、スーツがいいと思う方もいます。

ここでは、女性が成人式にスーツで行くメリットとデメリットを紹介します。

メリット①動きやすさと快適さがある

振袖や袴は袖が長かったり重さがあったりするため、動きづらいです。一方で、スーツは軽くて柔らかい素材が多く使われており、自由に動きやすく、快適さがあります。成人式の日は長時間イベントが続くことが予想されるため、動きやすさと快適さはスーツが選ばれる理由の1つです。

メリット②費用が振袖よりも安く抑えられる

振袖をレンタルするには20万円以上、購入するなら40万円以上するなど、大きな出費が伴います。しかし、スーツの相場は、3万~5万円で、オーダースーツだと10万円ほどです。ブランドによっても値段は異なりますが、振袖をレンタルするよりも安く抑えられます。

スーツの場合は自分で着ることやメイクもできるため、着付けの費用もかかりません。しかし、華やかに着こなすには、アクセサリーなどの小物類の購入が必要となるため、注意しましょう。

デメリット①地味な色が多いため、華やかさが足りない

スーツは黒か紺であり、明るめの色はないため、振袖に比べると華やかさが足りません。また、今後も使えるようにするためにもダークカラーになってしまうでしょう。

そのため、胸元にコサージュをつけたり、首元に上品で光沢のあるパールをつけたりして華やかさを加える必要があります。また、友人との写真撮影でも、周りが華やかな振袖のため、スーツ姿は地味に写ってしまいます。

デメリット②コーディネートが難しい

スーツは一般的にフォーマルな装いであるため、コーディネートをするのが難しい点がデメリットです。スーツで華やかさを出すには、小物使いやメイクで変化をつけるしかないでしょう。

明るくし過ぎると、スーツに似合わず、服の全体がまとまらず浮いて見えてしまうこともあるため、さりげない華やかさを演出するのが良い方法です。

もし、コーディネートが難しいという方は、スーツにせず振袖を着るのも選択の1つです。振袖のレンタルなら、着付けからメイク、コーディネート、小物のレンタルまですべて含まれたプランがあります。

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女性もスーツを着る人はいるのか?近年の成人式の服装事情

2000年代から、成人式でスーツを着る女性も見られるようになりました。実際に着ている方に聞くと「みんなと同じ振袖ではなく、自分が着たいと思ったのがスーツだった」と言っていました。

特に目立ちたいわけではなく、周りのことは気にせず、自分が着たいから着るという選択です。このように、振袖を着なくてもいいという方は、スーツの方がメリットは大きいのかもしれません。

特に現代では、ジェンダーレスという思想があるため、「女性だから」「男性だから」という枠組みがなくなっています。人生に一度しかない場に、自分らしい格好で安心して参加できる場になってきていると言えるでしょう。

このように、スーツを着て成人式に出席する女性も増加傾向にあります。

まとめ

本記事では、成人式で女性もスーツを着ていいのか、スーツを着ていくことのメリットやデメリットを紹介しました。成人式に特に決まった服装はなく、振袖や袴、スーツで出席できると分かったのではないでしょうか。

一方で、男性はスーツが一般的ですが、近年は袴を着る方も多い傾向があります。

女性がスーツを着て成人式に行くメリットとしては、振袖より動きやすいことと、費用が抑えられることです。デメリットは、黒や紺がスーツの主流の色であるため、振袖の華やかさには負けたり、コーディネートをするのが難しかったりすることが挙げられます。

女性だから振袖、男性だからスーツという概念をなくし、自分が着たい服装を選ぶのが重要です。しかし、式典であるため、TPOに合わせた服装にしましょう。

振袖はめったに着る機会がないため、成人式に着ておくと思い出に残るでしょう。または、成人式当日はスーツでも、前撮り写真では振袖を着るという選択肢もあります。自分が後悔しない服装で成人式に行ってください。