振袖には、どんな肌着(下着)を着ればいいの? 振袖を準備するときに、こんな疑問を持つ人もいることでしょう。そこで、振袖用の肌着やその代用品、発熱インナーや防寒対策についてご紹介します。
1.振袖着る時、肌着(下着)は何着るの?
振袖(着物)を着るときには、「肌襦袢」「裾よけ」と呼ばれる肌着を身に着けます。「肌襦袢」は上半身用の肌着で、「裾よけ」は下半身用の肌着です。 肌襦袢の下には、昔は何もつけないものと言われていましたが、今はそんなことはありません。
洋装と同じように、ブラジャーやショーツを身に着けます。 ブラジャーは洋装のときとは違い、バストがなるべく目立たないよう押さえつけるものをつけます。
振袖を購入する人も、レンタルする人も、まずはお気に入りの振袖を見つけよう♪
和装用のブラジャーが出ていますので、それを選ぶといいでしょう。 ショーツは、普通のショーツでもいいのですが、ボクサータイプなど下着の線が外に響きにくいもののほうが無難です。お手洗いのときに上げ下げしやすいよう、ローライズタイプのものもおすすめ。
2.振袖用の肌着は絶対必要?代用出来るものは?
肌襦袢と裾よけは、着用する必要があります。というのが、素肌に直接長襦袢を着ると、汗などの汚れが長襦袢につきやすくなるからです。特に正絹を使った長襦袢を着る場合は、汚れをふせぐためにも、肌襦袢と裾よけは着用しておいたほうがいいでしょう。
最近は、肌襦袢と裾よけが一体化した「和装スリップ」という下着がでています。洋装のスリップと同じような感覚で着ることができるため、慣れない人にはこちらもおすすめ。 どうしようか悩んだら、振袖を選ぶときに、振袖専門店や呉服店の人に相談してみるといいでしょう。
また、和装用のブラジャーに関しては、スポーツタイプのブラジャーでも代用が可能です。バストのふくらみを抑えるタイプのものを選んでおくと、着付け時の補正も少し楽になります。
3.寒さ対策に発熱系インナーを着ても平気?
成人式が行われる1月はとても寒い時期。地域によっては、雪が降るようなこともあるでしょう。そんなときは、発熱系のインナーを着たくなりますよね。 そんな場合は、肌襦袢や裾よけの下に着てもOK! ただし、いくつか気をつけたほうがいいポイントがあります。
・背中の空き具合
振袖を着るときには、衣紋(背中がわの衿)をぐっとあけます。そのため、背中がつまった発熱系インナーを着ると、衣紋からインナーが見えてしまうことも。なるべく背中の開いたインナーを用意するようにしましょう。着物を着る人の中には、Vネックのインナーを前後逆に着るという人もいます。参考にしてみてくださいね。
・インナーの袖の長さ
寒い時期だから、インナーも袖が長いものを着たくなりますよね。でも、長袖や八分袖などを着ていると、腕を伸ばしたときにインナーが見えてしまう可能性があります。できれば半袖程度の短い袖のインナーを着ることをおすすめします。腕の寒さをなんとかしたい場合は、丈の長い手袋を用意してはいかがでしょうか。
・レギンスの丈の長さ
足元が寒いのが嫌な場合は、レギンスタイプの発熱系インナーを着用するというものひとつの方法。とはいえ、こちらもやはり、あまり丈が長いと裾からちらりとレギンスが見えてしまう可能性があります。五分丈くらいの短めのものを選ぶといいでしょう。 発熱系インナー以外にも、寒さ対策ができる小物があります。合わせて参考にしてください。
・和装用ストッキング
足袋がはけるように、足の親指と人差し指の間に切れ込みが入っているストッキング。ストッキングのため、色は肌色。これなら、裾からちらりと見えても大丈夫。 わざわざ和装用ストッキングを買うのはもったいないという人は、五本指ストッキングでも代用できます。
・足袋カバー
伸縮素材を使った、足袋の上から靴下感覚で重ね履きするカバーです。本来は足袋の汚れ防止のためのものですが、1枚重ねて履くとそれだけでかなり足元は温かくなりますよ。
まとめ
振袖を着るときの下着について、またその代用品や防寒方法についてご紹介しました。いくつかどうしても必要なものもありますが、中には普段にも使いまわせるものがあります。気軽に考えて、必要に応じて準備してください。