お母さんの振袖を上手に成人式で着るための3つのチェックポイント

「ママ振り」という言葉が数年前から振袖業界では流行っています。実際の世界でも、成人式でお母さんの振袖を着た人が25%もいたというデータもあるようです。振袖にかけるお金を節約できるという背景もありますが、もう一つの理由は母親の喜ぶ顔を見たいから。

お母さんがそもそも振袖を持っていないという場合は別ですが、娘が自分の振袖を着てくれ嬉しくない母はいないはずです。しかし、ネット上では「母のおさがりは色が地味かも」という不安の声も見受けられます。今回の記事では、お母さんの振袖を上手に着るための3つのチェックポイントをお伝えします。

1.まずはサイズが合うのかチェックしよう


大前提として、サイズが合うかどうかを確認しましょう。お母さんは身長何センチですか?体型はどうですか?あなたと違うのであれば、それがどのくらいなのか把握しなくてはいけません。

振袖は着物ですので、洋服よりも全体的にゆったりとした作りとなっています。あなたがお母さんよりもスリムな場合、着付けで5センチ~10センチ程度はサイズ調整が可能です。

しかし、お母さんとあなたの身長差が10センチ以上あるのであれば、着物専門のお直しに出してサイズ調整をした方が無難です。着物のお直し業者はデパートやタウンページで見つける事ができます。熟練の仕立て業者は、一見して分からないように振袖生地をあなたの身体の寸法ぴったりに合わせてくれます。料金は相場で一万円前後です。

サイズ調整だけでなく、お母さんの振袖を着て写真も撮りたいのであれば、写真館や振袖店に「お母さんの振袖のお直しをしてくれるか」と問い合わせましょう。業者の中には、自分のところで新規の振袖を契約しないとお直しはしてくれない所もあります。

2.お母さんの振袖をカワイク着るためのテクとは?


お母さんの時代の振袖と今流行っている振袖は少し違います。今はピンク、水色などのパステルカラーの振袖もありますが、昔の振袖は黒、濃紺、紅色などの濃い色が主流でメイクも全く異なりました。

①リメイクする

リメイクとは、お母さんの振袖を最大限に生かして現代風にアレンジすることです。服飾専門学校などで勉強中の方であれば、お母さんの許可を得て自分でリメイクすることも可能です。

リメイク例としては、蝶や花の刺繍やビーズの追加をし、色落ちをカバーするため新たに染料で染め直すこと。

一度リメイクした振袖はもう元には戻らないので、元々良いお値段の振袖であれば業者に頼んだ方が失敗するリスクがないため無難です。

②小物でアレンジする

振袖だけではなく着物全体がそうですが、振袖は直線状の仕立ての衣服ですので柄・色そして小物でかなり印象が左右されます。お母さんの振袖の色に合った帯や帯揚げや半襟を揃えるだけで、新しい印象の振袖に生まれ変わりますよ。

振袖の小物だけを購入したい方は、以下の既存記事も是非ご覧ください。

振袖の小物だけレンタルや購入ってできるの?どうやって選べばいい?

③コーディネートで現代風にする

いま振袖を着る女性は、振袖だけでなくヘアメイク、ネイルといった頭のてっぺんからつま先までの全身コーディネートを意識しています。お母さんの振袖を着るのであれば、どんなイメージに仕上げるか、振袖サイトやカタログ、雑誌でリサーチしましょう。(是非、当サイトの既存記事もみてください♡)

どんなイメージの自分になりたいですか?お母さんの振袖が黒なら、リップを赤にして帯も赤にしてバッグも赤にしてクラシック×モノトーンで攻めてみましょう。お母さんの振袖が紅色なら、金色を差し色にして髪の毛はカラートーンにして垢抜け感をアップすることもできます。

コーディネートはアイデア次第で無限大!ぱっつん前髪で、あえてレトロでいくというコーディネートもカワイイですよ♪

3.シミがある場合は


せっかくお母さんの振袖を着ようと頑張ってはみたものの、シミがある場合は迷わず業者にシミ抜き依頼をしましょう。安ければ、5,000円~染み抜きしてくれる業者もあります。

振袖にシミがあると、どんなに元が高価な振袖でも一気に見劣りしてしまいます。せっかくの晴れの舞台です。そこは支払うお金として割り切りましょう。

染み抜きは専門業者により、依頼から数週間かかる場合もあります。早めに依頼して、安心の成人式を迎えましょう。

まとめ

年々、着る人が増えているお母さんの振袖。ヨーロッパでは物を修理して代々受け継ぐという習慣が根付いていますが、日本の振袖もそれに習っているようで喜ばしいことですね。
振袖のコーディネートは実は奥が深いもの。お母さんと一緒に試行錯誤し、世界に一つしかない振袖を楽しんでくださいね。