振袖は帯選びも重要!振袖帯を選ぶときの4つのポイント!

着物に付き物の【帯】。いくら素敵な着物を選んでも、帯を間違えると残念な結果となってしまします。着物同様に、帯にも格式やふさわしい柄、結び方があるのです。今回は、未婚の女の子の第一正装と言今われる振袖の帯の種類や柄などについてご紹介いたします。

1、帯の種類

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一般的に着物の帯と言えば、袋帯、丸帯、名古屋帯、半幅帯、兵児帯etc.とさまざまな種類があります。振袖の格にふさわしいのは袋帯or丸帯で、それ以外の品はいくら高価でも似合っていてもNGです。

①袋帯

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明治時代以降に考案されたといわれているのが、袋帯です。振袖はもちろん、留袖や訪問着など礼装用着物のほとんどの場合に使われています。表地だけに模様があり、裏側は無地又は地紋だけ。幅は約31㎝と並幅ですが、長さは4m20㎝以上あるので、豪華な変わり結びができます。

②丸帯

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・女性帯の中では一番豪華と言われている帯です。表にも裏にも模様があり、長さも4m36㎝以上なので、3㎏以上の品もある重い帯。確かに華やかで、戦前までは正装の際に使われていましたが、今では使いにくいこともあり、花嫁衣装か芸子さんが締める帯として使われることが多いようです。

2、柄の種類

①全通柄

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帯全体に模様があるので、こう言われています。振袖の帯結びは複雑な形が多いので、表地全部に模様のある全通柄が良いでしょう。ただし、柄によっては向きもありますから、注意してください。縁起物の振袖で、花が下に向いて咲いていたり、蝶が地面に向かって飛んでいた・・・なんてことにならないように、帯結びの時に気を付けなければいけません。

②六通柄

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お太鼓結びをする時に便利な柄の帯。帯の内側になる一巻き目の部分に柄が無いので、締めやすくて軽く、さらに値段も安いことから人気の帯です。柄がついている部分が、全体の6割ということから、この名前になりました。これはあくまでもお太鼓用で、残念ながら振袖の帯には向きません。

③お太鼓柄

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まさに名前の通り、お太鼓締めをする時の帯です。「お太鼓」と「前帯」の部分に柄があります。(「て先」に柄がある品も)勿論、振袖には不向きです。購入する際は、自分の体型に合わせて、柄が定位置にくるかどうか確認が必要なので、注意して下さい。

3、色の種類

①金

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格式が高く、振袖の帯にはふさわしい色です。金色だけでも豪華でステキですが、着物の柄に合わせた多色使いも良いですね。色々な色が入った金の帯なら、どんな振袖にも似合いそうです。

②銀

幅広い着物に似合う銀の帯。振袖は勿論ですが、その後も様々な場面で使え、重宝します。できることなら1枚は揃えておきたい、便利な帯です。

③白

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振袖姿全体を明るく、華やかにします。若々しい振袖ならではのコーディネイトが出来る帯色でしょう。
たとえば、白地と紫の地に金や赤の花々模様の帯なら、同系色の紫やピンクは勿論、補色の黄色系の着物にも似合いますよ。

④黒

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着物全体が白っぽい時、または着る方がふっくらされている場合は、引き締め効果が期待できる帯です。ただし全体が暗くならないように、帯の柄に金や銀、または赤色が入ったものの方が振袖向きかもしれません。地味にならないように、小物にも注意しましょう。

4、結び方

①文庫結び

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黄色の髪飾りと合わせた袋帯。上品な文庫結びがピッタリです。

②立て矢結び

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スタイリッシュな帯結びです。ちょっと高めに締めるのが振袖流、若さを強調していて可愛らしいですね。

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豪華な振袖に錦糸・銀糸を使った華やかな帯。振袖ならではの帯結びが似合います。

③文庫系かわり結び

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金地に花模様の豪華な袋帯ですが、裏側の黒地もアクセントとなって素敵です。ふっくらした変わり結びが、若々しい印象となっています。

まとめ

たとえ着物が高価でも、帯が安っぽいと全体がチープな印象になると言われる程、着物にとって重要なアイテムが【帯】です。せっかくの振袖なら、素敵な帯を選びましょう。着物と帯の相乗効果で、お互いを引き立ててくれるハズ!楽しみですね。