振袖に描かれた鶴に込められた意味とは?鶴の振袖コーデ集

吉祥文様のひとつである鶴は、振袖の柄にもよく使われるモチーフのひとつ。なぜ鶴がおめでたい柄とされるのかご存知ですか? 振袖に描かれる鶴の意味と、鶴が描かれた振袖のコーデ画像を紹介します。

1.振袖に描かれた鶴の意味は?

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鶴は、振袖はもちろん、赤ちゃんのお宮参り用の着物から七五三、成人式、結婚式などおめでたい席に着る着物の柄には欠かせない定番として愛される吉祥文様です。そんな鶴には、おめでたい意味が3つあります。

1つめは、長寿という意味。「鶴は千年亀は万年」ということわざがあることからもわかるように、鶴は長寿の象徴のひとつ。そのため、長寿を祈ったり祝ったりする場にふさわしい文様であるとされてきました。

2つめは、「天と地をつなぐ存在」。鶴の鳴き声は高く、非常によく通ります。このことから、鶴の声は神様がいる天界にまで届くと言われてきました。人間と神様をつなぐ、ありがたい鳥であるとされてきたわけですね。

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3めは、「夫婦円満」。鶴はつがいになると生涯相手を変えないといわれています。このことから、夫婦がいつまでも仲睦まじくいられるようにという意味が込められるようになり、結婚式などの場で使われるようになったのです。

このようなおめでたい意味をもつ鶴は、単独で使われることはもちろん、ほかのおめでたい柄と組み合わせて使われることもよくあります。

代表的なものは、長寿を願い祝う亀との組み合わせや、無限に続く幸せや恵みを願う波模様、松竹梅など。

また、吉祥文様のひとつに花をくわえて羽ばたく鳥の文様「花喰鳥(はなくいどり)」という文様があります。これはもともとササン朝ペルシャから伝わった柄なのですが、日本に入ってきたあとは、松をくわえた鶴の文様としてアレンジされることもあるんですよ。

振袖に鶴の柄が使われていたら、ほかにどんな吉祥文様が描かれているかじっくり見てみると面白いですよ。

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「長寿」「天地をつなぐ存在」「夫婦円満」などの意味をもつ鶴ですが、吉祥文様として愛されてきたのはそれだけが理由ではありません。

鶴のほっそりとした姿や悠々と空を舞う姿は非常に美しく上品。鶴がもつ意味のだけでなく、この姿の美しさも日本人の心をとらえ、おめでたいもの、縁起がいいものとして愛されてきた理由のひとつではないでしょうか。

2.鶴が描かれた振袖のコーデ集

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シックでモダンなモノトーンの振袖。白い波模様は、海の恵みや限りなく広がる幸せを意味する吉祥文様のひとつです。その上を悠々と飛んでいく鶴の群が素敵ですね。鶴は振袖の雰囲気に合うよう、シンプルな形に図案化されています。モノトーンの振袖はクールになりがちですが、温かいオレンジ色の帯と帯揚げをコーデすることで優しい印象をプラス。モードだけど優しい雰囲気の着こなしです。

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初竹梅や桜などのおめでたい花模様に夫婦円満を意味する二羽の鶴が飛んでいる、華やかな振袖。写実的な鶴の柄に格調の高さが漂います。紅白の帯揚げで、おめでたい印象もさらにアップ。素晴らしいパートナーに恵まれた結婚式の席で花嫁が着るのにぴったりのコーディネートです。また、これからいいパートナーが見つかりますようにという願いを込めて成人式などで着るのもいいですね。

まとめ

鶴に込められた意味と、鶴が描かれた振袖のコーデを紹介しました。着物の柄に込められた意味がわかると、またひとつ振袖を選ぶ楽しみが増えるような気がしますね。おめでたい意味を持ち姿が上品で美しい鶴は、振袖選びのときにもぜひチェックしておきたい柄のひとつ。振袖を着るシーンやそこに込めたい意味も考えながら、素敵な鶴柄を探してみてください。