振袖をレンタルしたとき、もしも汚れたらどんな対応が必要でしょうか。トラブルにならないように注意することで、振袖を着た場面を楽しくよい思い出にすることができます。振袖をレンタルする際の注意点と、振袖を汚さない3つのポイントをご紹介します。
目次
1.レンタル前に規約をよく確認しよう
もし、振袖をレンタルしたときに「着物が汚れている。シミができている。専門店にクリーニングを依頼した。クリーニング代を負担してください」とレンタル業者から連絡が着たらどうしますか。その連絡の際に、汚れた部分を撮影した画像なども一緒に送られてきたとしたら、少し焦ってしまうかもしれません。
振袖を購入する人も、レンタルする人も、まずはお気に入りの振袖を見つけよう♪
そこでおすすめの対応は、レンタル前にレンタルショップや専門店の「規約」を確認しておくことです。また、そのレンタルショップや専門店のホームページ等も確認する必要があります。どちらかに「着用後のクリーニングは必要ありません」などの文言が記載されている場合には、そのページもしくは規約のコピーを用意しておきましょう。 事前の確認が重要ですが、場合によっては消費生活センターや国民生活センターに相談することも可能です。
2.少しの食べこぼしなどの汚れはレンタルでは想定内
一般的には、クリーニング代を含めてレンタル料金を提示していることが多くあります。半衿や袖口付近に付着する汚れや油性のメイク汚れ、振袖や着物の裾付近に付く泥はねなどの汚れ、食事中に付く水性・油性の汚れなど、さまざまな汚れがあります。多くの場合は、特別な状況を除き、クリーニング費は含まれています。
例えば、アルコールのシミ、ソースや醤油のシミ、マヨネーズやミートソースのシミなど、細かく表示されており、それぞれのしみがついた場合に「○○のように応急処置を施してください」などと、レンタル規約や説明書に記載されていることがあります。振袖や着物の返却後にクリーニングされますから、応急処置までが借りた人の範囲ということになります。
いずれの状況でも、着物のレンタルには「クリーニング代」がポイントになるとも言えます。事前の確認が必要です。
2.振袖を極力汚さない3つのポイント
振袖や着物に付着した汚れに対するケアが必要です。レンタルの場合は、外出時の食事などが多いと思われるため、応急処置は水だけを使うものがよいかもしれません。
また、以下の点を意識してみましょう。
- シミはできるだけ早い対応がベスト
- 応急処置は水のみで行う
- こすらない ・熱を加えない
①メイク汚れ多数発生!予防策
ファンデーションや口紅、おしろいなどのメイクアイテムによる汚れは、油性の汚れのため、こすってしまうと摩擦などの熱によって広がる危険があります。水を含ませたハンカチなどで軽くたたいておきましょう。
当日返却のレンタル着物の場合は、返却時にシミの場所を伝えると、レンタルショップや店舗の担当者がベンジンなどで対応してくれることがあります。
②裾汚れ防止!落ちそうな時はこう直す
着物の裾や草履に付いた泥はねなどの汚れは、乾いてから落とすようにしましょう。水分が含まれている間に処置してしまうと、泥などに含まれる粒子が着物や草履の隙間に入ってしまうことがあります。
③食事の時はハンカチを膝にかける
振袖や着物を着用したときの食事には、ハンカチ(できれば大判)を用意することがポイントになります。椅子に着席したときや正座したときに、帯下から膝にかけてすっぽりと隠れるようなサイズがおすすめです。食事のスタイルによっては、咄嗟に衿元を覆うこともできます。
3.万が一汚れてしまったら~応急処置法
振袖や着物などの和服の場合には、シミや汚れは、まずは水で拭いてみましょう。水だけを使って、シミの部分をたたくように落としてみましょう。洗剤を使用したり、こすったりする落とし方は避けましょう。シミを広げるだけになります。
まとめ
振袖や着物に汚れが付くのは、レンタル着物であってもお手持ちの着物であっても、複雑な気分になるものです。咄嗟のときには慌ててしまいますが、できるだけきれいな状態を保つためにも、応急処置を覚えておくのは「美しい着物」のために必要になるかもしれません。