えっ!成人式で振袖にブーツ?振袖の防寒対策はどこまでOK?

今年の成人式も、昨年同様に初雪が降ったり、天気が大荒れしたりして、せっかくの晴れ姿が気になった方もいらっしゃいますよね。寒さから防寒スタイルが目立つなか、ブーツを履いていた新成人の方もいらっしゃいましたが…着付けのマナーとして振袖にブーツを合わせもいいのでしょうか。

1.成人式の日は雪が降る年も多い

2016年の成人式(1月11日)では、東日本では雪が降ったところも多く、全国的に寒く荒れ模様の天気でした。心配されていた今年2017年の天気も同様に、雨か雪で肌寒く天気には恵まれない成人式になってしまいました。

2007年からの過去10年間を振り返ってみても、成人式の日の天気はあまりよくないことが報告されています。東京の天気をみると、2011年、2012年、2014年と2015年は快晴でしたが、2007年のように、朝は晴れていても成人式で友人たちと会う頃には曇ってしまったという年もありました。また、2009年や2013年のように雪やあられが降ったという年もあります。

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せっかく振袖を着たハレの日が、あいにくの空模様になってしまうのはとても残念です。とはいえ、すてきな振袖姿は天気だけで特別感がなくなるものではありません。振袖の華やかさも振袖を着用した新成人として社会に踏み出す一歩も披露できたわけですから、すてきな記念になったはずです。

2.成人式で女子によくみる防寒アイテム

寒い日の振袖着用は寒さが気になりますし、雨や雪が降ってしまうと裾や袂の汚れが気になることもありませんか。防寒のために暖かくしてから振袖を着用することには、たくさんのメリットがあります。

防寒になるアイテムを準備しておくのは大切

防寒スタイルを用意することには、2つの大きなメリットがあります。ひとつは、身体を冷やさず寒さを緩和できること、もうひとつは、振袖や着物着用時の姿勢を保てることです。暖かさを維持したいのは当然のことですが、寒くなると身体を丸めやすく、膝やひじなど関節を曲げることが増えるので、姿勢が悪くなってしまうことがあるのです。

そのため、裾や袂を道路や床につけてしまうということもあるのでチェックが必要です。

(1)温かい素材の肌着

振袖を着用する前に、「あったか肌着」を使用しましょう。裏が起毛素材のインナーや、サーモコントロール機能の付いた肌着の着用はおすすめです。たくさん着込んでしまうとトイレに行くときや移動が気になることもあるかもしれません。

それでも、薄手のものもありますから、腰回りを冷やさないように意識して工夫してみるといいでしょう。

(2)ショール

フェイクやウール、毛皮などさまざまな素材のショールがあります。成人式に見かけるショールは、フェイクファーなどのふわふわしたショールが多いかもしれません。

素材の中では、毛皮やウールが一番温かいといわれますが、フェイクファーなどでも保温効果が期待できます。 お母様の振袖やお譲りいただいた振袖を着用される場合などには、ショールを持ち合わせていないこともあるでしょう。そのようなときは、お手持ちのストールを持っていくだけでもいくらかの暖かさを維持できます。

3.振袖にブーツはおかしい?

足元が冷えるので、ブーツを履かれる方も増えたようです。テレビなどでも見かけるようになりましたよね。雨や雪などの天候では、草履や足元を汚れから守るため、また防寒を兼ねてブーツを合わせられる方も多いようです。

しかし、若い方の正礼装であることを考えると草履を合わせるほうがバランスはよく見えます。

4.成人式はあくまで式典

振袖にブーツを合わせることが最も多いのは、卒業式で中振袖や小振袖に袴を着けた場合でしょう。「明治維新」周辺時期をイメージした着用方法です。「はいから」なイメージと女学生のような若々しさをアピールできるスタイルだともいわれています。

このような袴スタイルのイメージもあってか、振袖を着用した新成人の方がブーツを合わせている姿を見かけることが増えてきました。中には、マナーを意識して、会場では草履に履き替えられる新成人の方も。

しかし、成人式は式典のため、振袖の正礼装としての着用が重要とされています。卒業式で袴を合わせる場合の着こなしとは異なり、成人式の振袖姿は裾の絵柄も足さばきも周囲の人に見えるものです。成人式が特別な日と感じるなら、振袖に合わせた正礼装としての着用が最もふさわしいものだといえます。見る側の人にも振袖と草履の組み合わせは、マナーをわきまえた美しい着物姿として映るはずです。

まとめ

冬の寒い日に、温かくしておきたいのは誰もが感じることです。振袖のおしゃれな着こなしを考えて、成人式の日のよい思い出が作れるといいですね。