振袖と着物の違い知ってる?袖の長さ以外にもこんな違いが

「振袖と着物にはどのような違いがあるの?」「振袖って成人式にしか着用できないの?他にも着用できる機会はある?」などと、疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。振袖は、着物の種類の一つです。また、振袖は袖の長さによって着用シーンが異なります。振袖の特徴を理解したうえで、着用シーンに応じた振袖を選ぶことが大切です。

本記事では、着物の種類や着用シーンについて解説したうえで、振袖・訪問着・浴衣の特徴についてご紹介します。また成人式以外で振袖を着用するシーンについてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

着物の種類と着用シーンについて

着物の種類は、主に11種類に分類されます。振袖の特徴について知る前に、それぞれの種類や着用シーンについて押さえておきましょう。

 

着物の種類着用シーン
紬(つむぎ)カジュアルな日常着として使用される。
小紋(こもん)演劇やお茶会など幅広いシーンに使用される。
打掛(うちかけ)結婚式に花嫁が着用する。
振袖(ふりそで)未婚女性の第一礼装としてフォーマルな場で着用できる。
黒紋付(くろもんつき)男性の正装として着用できる。

また結婚式には花婿が着用する。

黒留袖(くろとめそで)既婚女性の第一礼装としてフォーマルな場で着用できる。
色留袖(いろとめそで)既婚・未婚問わず女性が着用できる。フォーマルな場で着用する機会が多い。
訪問着(ほうもんぎ)結婚式や入学式・卒業式など幅広いシーンで着用できる。
色無地(いろむじ)紋が入っていない場合はカジュアルな場面で着用できる。

紋が入っている場合は略礼装として幅広いシーンで着用できる。

付け下げ(つけさげ)結婚式や入学式などの幅広いシーンで着用できる。
浴衣(ゆかた)夏祭りや花火大会などカジュアルなシーンで着用できる。

 

振袖の3つの特徴

着物の種類や着用シーンについて押さえたうえで、振袖の特徴を把握しましょう。この章では振袖の3つの特徴(袖の長さ・柄・未婚女性の第一礼装)について、詳しくご紹介します。

袖がとても長い

 

まず振袖の一番の特徴は、袖が非常に長いことです。振袖は袖の長さによって、短い順に「小振袖」「中振袖」「大振袖」の3つに分類されます。小振袖は二尺(75cm前後)、中振袖は二尺五寸尺(95cm前後)、大振袖が三尺以上(113cm前後)です(注)。振袖の種類については、後ほど詳しくご紹介します。

(注)着物の場合、「尺」は「鯨尺」という特別な寸法を使います。一尺は約37.8cm、一寸は約3.78cmとして計算します。

柄が慶事向け

次に振袖の特徴として、慶事向けのおめでたい柄が使用されていることも挙げられます。代表的な柄として、おめでたさを表す「松竹梅」、長寿を願う「鶴・亀」、幸せが広がることを願う「青海波」などです。振袖に使用される柄については、後ほど詳しくご紹介します。

未婚の女性の第一礼装

そして振袖の特徴として、未婚女性の第一礼装として位置づけられていることも挙げられます。振袖は成人式だけでなく、卒業式や結婚式などのフォーマルなシーンにも相応しい着物です。未婚の間しか着られないものですので、着られる間はぜひ積極的に着て、華やかな振袖姿を楽しみたいものですね。

訪問着の3つの特徴

未婚女性の場合、フォーマルな場では振袖だけでなく訪問着も着用可能です。この章では訪問着の3つの特徴(袖の長さ・柄・幅広い着用シーン)について、詳しくご紹介します。

袖の長さは標準

まず訪問着の特徴として、振袖に比べると袖の長さが標準であることが挙げられます。訪問着の袖の長さは、おおよそ一尺五寸から八寸(約57~68cm)程度です。着物の種類の中でも、ほぼ標準的な長さといえるでしょう。

幅広い柄

次に訪問着の特徴として、着物を広げたときに1枚の絵のように見える柄(絵羽柄)が描かれることが挙げられます。また、訪問着の柄には、さまざまなモチーフが使われます。振袖のように古典的なおめでたい柄が使われることもあれば、モダン柄や抽象柄、季節の花を使った柄などが描かれることも多いです。

未婚・既婚問わず着られる

そして未婚・既婚問わず着られるのも、訪問着の特徴です。年齢的に「振袖の派手な柄が似合わなくなってきた…」という未婚女性でも、訪問着を着用できます。また訪問着は結婚式だけでなく、お食事会・お茶席・観劇などで着用しても問題ありません。幅広いシーンで着用できます。

浴衣の3つの特徴

浴衣は振袖や訪問着と異なり、カジュアルなシーンで着用できる着物です。この章では浴衣の3つの特徴(着用時期・着付けの小物・着用シーン)について、詳しくご紹介します。

夏の時期に着用する

まず浴衣の特徴として、夏の時期に着用することが挙げられます。通気性の良い素材を使って仕立てられているため、夏以外の季節には向いていません。着用するシーンとしては夏祭りや花火大会などのイベントや、神社へのお参り、公園の散歩など日常着として着用できます。

 

着付けに必要な小物が着物とは異なる

次に着付けに必要な小物が着物とは異なることも、浴衣の特徴です。浴衣の着付けの際に必要な小物は、浴衣・帯・和装用肌着・腰紐・伊達締め・前板・コーリンベルトなどです。着物を着用するときは長襦袢などが必要となりますが、浴衣は和装用肌着の上から直接羽織ります。そのため、着物よりも着付けの手順が少ないです。

フォーマルの場で着用はNG

そしてフォーマルな場での着用ができないことも、浴衣の特徴です。前述したとおり、着物は種類によって着用シーンが決まっています。浴衣はカジュアルな着物であり、結婚式などのフォーマルな場に相応しくないためご注意ください。

また浴衣と着物の違いについて、以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

参考URL:浴衣と着物の違いはなに?それぞれの特徴や着物の種類、おすすめを紹介

振袖の種類

振袖は以下3つの種類に分けられます。

  • 大振袖
  • 中振袖
  • 小振袖

それぞれの違いについて、詳しくご紹介します。

大振袖

大振袖は、婚礼衣装としても使用される第一礼装の振袖です。本振袖もしくは引振袖とも言われます。また他の振袖とは異なり、五つ紋が入っているのも特徴です。しかし最近では、三つ紋や一つ紋、もしくは紋が入っていない大振袖も増えています。

中振袖

中振袖は、成人式で着用されることが多い振袖です。成人式以外では、結納・お見合い・結婚式の参列衣装として着用されます。ただし結婚式で着用する場合は、花嫁の衣装と被らないように色や柄に注意しましょう。

また振袖を結婚式で着用するときのマナーについて、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

参考URL:結婚式に振袖をレンタルで着たい!留袖・訪問着etc着物の種類と相場について

小振袖

小振袖は、成人式や卒業式の袴と一緒に着用される機会が多い振袖です。大振袖や中振袖よりも袖が短く、動きやすいのが特徴。振袖の種類ではカジュアルに分類されるため、普段のお出かけなどにも着用できます。

振袖に描かれる柄の種類

振袖に描かれる柄の主な種類は、以下の3つです。

  • 吉祥文様
  • 有職文様
  • 植物文様

それぞれの柄について、詳しくご紹介します。

吉祥文様

吉祥文様とは、縁起が良いとされる柄のことです。動物や植物などをモチーフに描かれ、それぞれの柄に長寿や子孫繁栄、夫婦円満などの意味が込められています。振袖に描かれる吉祥文様は鶴や亀、束ね熨斗、松竹梅などです。

有職文様

有職文様とは、貴族の衣装や食器などに用いられていた高貴な柄のことです。中国などの異国から広まったとされていて、次第に日本らしい和をモチーフにした柄が生まれたとされています。振袖に描かれる有職文様は七宝や矢羽根、鳳凰、花菱などです。

植物文様

植物文様とは、植物をモチーフにした柄のことです。振袖には、主に花をモチーフにした柄が多く取り入れられています。日本の国花である桜や菊、椿、牡丹、薔薇など華やかで美しい柄が多いです。

振袖には今回ご紹介した柄以外にも、多くの柄・模様が描かれています。柄に込められた意味などについて以下の記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。

参考URL:振袖の柄の意味知ってる?意味を知ればより特別に♡

振袖は成人式以外でいつ着られる?

最後に、成人式以外で振袖を着るのにふさわしいシーンをご紹介します。

結婚式にお呼ばれされた時

成人式以外での振袖の着用シーンといえば、結婚式が代表的です。友人や親戚などの結婚式に招待されたときは、積極的に振袖を着用しましょう。ただし、新婦がお色直しの際に自分の振袖を着ようとする場合もあります。花嫁と衣装が被らないように、事前に確認しておくと安心です。

袴を合わせて卒業式でも着る

元々袴には、丈が短めの小振袖を合わせることが一般的でした。現在は成人式に用意した、中振袖や大振袖を袴に合わせて着回す人も増えています。特に成人式のために振袖を購入した人は、袴にも合わせてみるのもおすすめです。

またICHIKURAでは振袖をご購入いただいた方を対象に、ご希望であれば袴&袴下をプレゼントしています。詳しくは、振袖購入プランのページをご確認ください。

URL:振袖購入プラン

袖をお直しして訪問着として着る

結婚などで振袖を着られなくなってしまった場合、振袖の袖を短く切って訪問着にリメイクする方法もあります。ただし振袖の柄によっては袖をお直しすると、全体の柄のバランスが崩れる場合もあります。訪問着としてリメイクする前に、職人さんと相談することが大切です。

振袖を訪問着にリメイクする方法などについて、以下の記事に詳しくまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

参考URL:振袖を訪問着として活用するメリット・デメリットと2つの注意点

まとめ

着物は主に11種類に分けられ、それぞれ着用シーンが異なります。振袖は未婚女性の第一礼装として、成人式だけでなく卒業式や結婚式などのおめでたい場で着用可能です。

また振袖は袖の長さによって種類が異なり、袖が一番長い大振袖は新婦の婚礼衣装として着用できます。中振袖は主に成人式で着用し、結婚式の参列衣装としても着用できます。さらに最近では、卒業式の袴と合わせて着用することも可能です。

小振袖は卒業式の袴と合わせたり、カジュアルな場面でも着用できたりします。それぞれの特徴や着用シーンを押さえたうえで、シーンに合う振袖を着用しましょう。

ICHIKURAでは、成人式におすすめの振袖を数多く取り扱っています。着物の専門知識があるスタッフがご要望をお伺いしたうえで、振袖選びから成人式当日のコーディネートまでサポートいたします。振袖選びでお悩みであれば、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。