大正ロマン風の振袖が人気!コーディネートのポイント

「人とは少し違った振袖を選びたい!」「レトロ・モダンな雰囲気の振袖を着てみたい」と、思っている方は多いのではないでしょうか。

大正ロマン風の振袖であれば、自分らしい個性的な振袖コーデに仕上がります。また、レトロ・モダンな雰囲気を演出したい方にもおすすめです◎

けれど「大正ロマン」風とはどのような柄や色なのか、どうやってコーデを組めばいいのか、悩んでしまう方もいらっしゃると思います。

そこで本記事では、大正ロマン風振袖の特徴や選び方、コーデポイントなどについてご紹介します。また大正ロマン風の振袖コーデにおすすめのメイクについてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

和洋折衷が流行した大正時代の服装をまねたレトロテイストの振袖

本来、大正ロマンとは西洋の文化が広く浸透し始めた大正時代の思想や文化のことです。その当時は服装も着物の下にシャツを合わせたり、革靴を履いたりする和洋折衷コーディネートが流行っていました。

いわゆる「はいからさん」ファッションです。

大正ロマン風とは、その大正ロマンのテイストを取り入れたレトロなコーディネートのことです。

最近は振袖だけではなく、雑貨なども大正時代や昭和初期のレトロなデザインが人気となっています。漫画やアニメ作品でも大正時代の世界観を舞台にしたものが多く、若い世代からの人気が高まっています。

大正ロマン風振袖の魅力はなんといっても現代ものにはない色柄

大正時代には西洋文化がいろいろな形で取り入れられた頃で、着物の柄にもアールデコやアールヌーボーの影響を受けた華やかな柄などが流行していました。

柄はアールヌーボーの影響を受けてバラやスイートピー、チューリップなどの花やアールデコの影響で幾何学図形モチーフにした柄が多く、色は現代の振袖ではなかなか出せない鮮やかなものが多いのが特徴です。

しかし、当時の振袖で状態がいいものを探すのは難しく、当時のデザインを再現した新しいものが作られるようになりました。それが大正ロマン風振袖です。

大正ロマン風振袖の選び方

数多くある振袖の中から大正ロマン風のものを選びたいときは、次のポイントを参考に振袖を選びましょう。

  • 矢羽根柄や鱗紋様などの柄
  • 西洋の花の柄
  • 金色をあまり使っていないもの

それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。

矢羽根柄や鱗紋様などの柄

大正ロマン風の振袖を選ぶなら、大正時代の女学生が来ていた「矢羽根柄」や「鱗紋様」などが用いられた振袖がおすすめです。当時はアールデコ風の幾何学模様が人気であったことから、「矢羽根」や「鱗」、「市松」などの連続した模様を取り入れたスタイルが人気でした。また、柄だけでなく「赤と白」、「紫と白」などの大正らしい配色を選ぶことで、より大正ロマン風のスタイルに仕上がりますよ。

西洋の花の柄

大正時代に人気だった、西洋の花柄(バラやチューリップなど)が描かれた振袖を選ぶのもおすすめです。大正時代の日本では西洋文化が目新しく、西洋の植物などを描いたものが人気でした。当時の流行りの柄を取り入れることで、大正ロマン風のコーデに仕上がります。

金色をあまり使っていないもの

金色を使っていない振袖を選ぶことで、レトロな雰囲気を演出できます。大正時代の振袖には、金色を使ったものがほとんどなかったそうです。レトロな雰囲気を出したいなら、金色を使っていない、くすみがかった濃い色合いの振袖を選びましょう。

大正ロマン風振袖コーデのポイント

大正ロマン風振袖コーデのポイントは、以下の7つです。

  • 帯  |振袖の柄と合っていればOK
  • 半襟 |華やかなデザインのもの
  • 帯留 |大きい花モチーフ
  • 帯締め|2cm幅程度の太いもの
  • 履物 |太めの鼻緒と小判型で厚みがあるもの
  • 髪型 |フィンガーウェーブ・ハーフアップ・耳隠し
  • ヘアアクセ|赤リボンや椿モチーフがおすすめ

それぞれのポイントについてご紹介します。

帯|振袖の柄と合っていればOK

大正ロマン風コーデに合わせる帯は、振袖の柄と合っていればOKです。振袖に花柄が描かれているなら、帯も花柄にすることでまとまりのあるコーデに仕上がります。

半襟|華やかなデザインのもの

大正ロマン風のコーデに合わせる半襟は、華やかなデザインのものを選びましょう。レースやフリルが施された半襟や、大正時代に人気だった鱗模様や市松柄などを取り入れると、より大正ロマン風のコーデに仕上がります。

帯留|大きい花モチーフ

大正ロマン風のコーデに合わせる帯留は、大きい花モチーフのものを選びましょう。振袖や帯に合わせて花モチーフを取り入れることで、より統一感のあるコーデに仕上がります。アンティーク調のモチーフと合わせても、レトロ感のあるコーデを演出できますよ。

帯締め|2cm幅程度の太いもの

大正ロマン風のコーデに合わせる帯締めは、2cm程度の太いものを選びましょう。帯留と合わせて帯締めを目立たせることで、大正ロマンらしいコーデに仕上がります。また、アクセントカラーを取り入れると、全体のコーデが引き締まります。

履物|太めの鼻緒と小判型で厚みがあるもの

大正ロマン風のコーデに合わせる履物は、太めの鼻緒と小判型で厚みがあるものを選びましょう。袴と合わせるならブーツでも問題ありませんが、振袖であれば草履と合わせるのが一般的です。振袖に合わせて、濃い色合いの草履を選ぶとおしゃれですよ。

髪型|フィンガーウェーブ・ハーフアップ・耳隠し

大正ロマン風のコーデに合わせる髪型は、フィンガーウェーブ・ハーフアップ・耳隠しがおすすめです。フィンガーウェーブは、髪の表面を波状にアレンジしたヘアスタイルで大正時代に流行しました。ハーフアップや耳隠しも、レトロ・モダンなコーデにぴったりですよ。

ヘアアクセ|赤リボンや椿モチーフがおすすめ

大正ロマン風のコーデに合わせるヘアアクセは、赤リボンや椿モチーフがおすすめです。大正時代では、西洋の文化を取り入れたリボンスタイルが人気でした。また椿モチーフを合わせると、レトロ・モダンな雰囲気を演出できるため、大正ロマン風のコーデにぴったりです◎

小物で和洋折衷感をUP

大正ロマン風振袖コーデに仕上げるなら、和洋折衷な雰囲気を出すために、小物は洋風のものを選びましょう。和と洋をミックスさせることで、大正ロマンらしさがUPしますよ。

大正ロマンなコーデに合わせるおすすめの小物は、以下のとおりです。

  • パールのイヤリング
  • ベレー帽やボンネを合わせる
  • 帯揚げにスカーフを使う
  • 半襟やグローブにレースを取り入れる
  • エナメルバッグを持つ

また小物を合わせるときは、大正時代らしい少しくすみがかった色を選ぶのがポイントです。色のトーンも意識しながらコーデを組むことで、より大正ロマン風に仕上がります。

メイクにも大正ロマンを意識しよう

大正ロマン風の振袖に合うメイクのポイントは、以下の4つです。

  • ベースメイク|透明感のあるツヤ肌に
  • アイメイク |アイボリーや薄いピンクがおすすめ
  • チーク   |頬より高い位置に入れる
  • リップ   |濃いめの赤リップ

それぞれのポイントについてご紹介します。

ベースメイク|透明感のあるツヤ肌に

大正ロマン風の振袖に合うベースメイクは、透明感のあるツヤ肌を意識しましょう。肌の赤みや黄味はコンシーラーでカバーし、肌の透明感を引き出します。その後パール入りのハイライトを使って、ツヤ感のある肌に仕上げましょう。

アイメイク|アイボリーや薄いピンクがおすすめ

大正ロマン風の振袖に合うアイメイクは、アイボリーや薄いピンクがおすすめです。アンニュイなメイクを施し、色気があるように演出することで大正時代らしい雰囲気を醸し出せますよ。

チーク|頬より高い位置に入れる

大正ロマン風の振袖に合うチークは、頬より高い位置に入れるのがおすすめです。程よい血色感を出すように、レッド系のチークを使うのがポイント。チークを入れすぎないように、鏡でバランスを見ながら色味を調整してくださいね。

リップ|濃いめの赤リップ

大正ロマン風の振袖に合うリップには、濃いめの赤リップを使用するのがおすすめです。唇全体にしっかりと塗るよりも、唇の輪郭をぼかすように塗ることでアンニュイな雰囲気に仕上がります。

大正ロマン風の着こなしはこんな人におすすめ

大正ロマン風の着こなしは、以下のような人におすすめです。

  • レトロ風に振袖をコーディネートしたい人
  • 和モダンな雰囲気が好きな人

大正ロマン風振袖コーデがおすすめの理由についてご紹介します。

レトロ風に振袖をコーディネートしたい人

レトロ風に振袖をコーディネートしたい人には、大正ロマン風振袖コーデがおすすめです。最近ではレトロ風の喫茶店や雑貨店が増えたこともあり、アンティークなものに惹かれる方は多いのではないでしょうか。

レトロやアンティークな雰囲気を振袖に取り入れるなら、大正ロマン風の着こなしがぴったりです◎ ご紹介した大正ロマン風の振袖を選んで、ぜひ自分らしいコーディネートを組んでみてください。

和モダンな雰囲気が好きな人

和モダンな雰囲気が好きな人にも、大正ロマン風振袖コーデがおすすめです。最近では歴史のある建物などでロケーションフォトを撮る方も多く、撮影場所に合わせて和モダンなコーデに仕上げる方も増えています。

和と洋がミックスされた大正ロマンコーデであれば、モダンな雰囲気が漂う場所にもぴったりです◎ 振袖に合わせる小物やヘアアレンジなどにもこだわり、場所やシーンに合うコーデを組んでみてはいかがでしょうか。

大正ロマン風に着こなすためのポイント

大正ロマン風に着こなすためのポイントは、以下の2つです。

  • 生地にこだわる
  • レトロアイテムを取り入れる

それぞれのポイントについてご紹介します。

生地にこだわる

大正時代の着こなしを再現したいという場合は、絹を使った振袖にこだわるのも素敵です。大正時代の着物に使われていた生地は、絹が主流とされていました。もし「大正時代を再現したい!」ということであれば、振袖の柄や小物だけでなく、生地にもこだわってみるのもいいですね。

なお現在の振袖は絹だけでなく、ポリエステルなどの化学繊維を使用した振袖も多くあります。絹とポリエステルの生地にはそれぞれ違った良さがあり、どちらを着用しても問題ありません。絹とポリエステルの違いについては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

参考URL:振袖の疑問。ポリエステルと絹の違いってある?何が違うの?

レトロアイテムを取り入れる

レトロアイテムを取り入れることで、大正ロマン風の着こなしができます。特にベレー帽やレースを使った手袋や半襟などを取り入れると、大正ロマンな雰囲気を演出できるためおすすめです。

しかし「振袖にベレー帽を合わせるのは難しそう…」と思っている方も多いのではないでしょうか。以下の記事では、自分に合ったベレー帽の選び方のポイントについてご紹介しています。自分らしいコーデを組みたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

参考URL:振袖にベレー帽ってどう?選び方やおすすめの髪型も紹介

大正ロマン風の振袖を選ぶなら在庫が豊富な専門店がおすすめ

大正ロマン風の振袖は、自分らしいコーデを組みたい方や、レトロ・モダンな雰囲気が好きな方におすすめです。組み合わせる小物や色合いによって、さまざまなコーディネートを楽しめます。

大正ロマン風の振袖を探す場合は、「矢羽根柄」「鱗紋様」など大正時代の女学生に人気だった柄や、西洋の花柄(バラやチューリップなど)を描いた振袖を選びましょう。また、金色を使っていない振袖を選ぶと、レトロな雰囲気を演出できます。

ICHIKURAでは、大正ロマン風の振袖を数多く取り揃えています。振袖の知識が豊富なコーディネーターが、大正ロマン風コーデに似合う振袖や小物などをご提案します。ご試着をご希望であれば、WEBより予約可能です。ぜひお気軽にお問合せください。