ブローチに似た帯留めを振袖に使ってみたい、と思う人は多いようです。でも振袖用の帯締めでは帯留めは通せないし…そもそも帯留めって振袖に使っていいものなの?そんな帯留めや帯にまつわる疑問のいろいろにお答えします!
1.振袖で帯留は使わない?
実は、伝統的な振袖の着付けでは帯留をあしらわないことがふつうでした。その理由は、振袖に合わせる帯や帯締め自体が十分豪華で華やかであり、かつ振袖用の帯締めには、はじめから飾りがついていることが多いことがあげられます。
振袖を購入する人も、レンタルする人も、まずはお気に入りの振袖を見つけよう♪
そのような特別な帯締めには、帯どめの後ろの帯締め通し部分が小さすぎて合わないことも多いのです。そのため、若い女性達に帯留めになじみがないのでしょう。現在の若い女性たちが着物を着るチャンスは、振袖以外は浴衣に限られることがほとんどだからです。しかし帯留めは着物好きがこぞってコレクションする魅力的なアクセサリーであり、有名着物ブランドやデザイナーが様々な振袖用の帯留めを作るようになり、帯締め自体に飾りを装飾するものも増えています。
そのため、近頃では振袖にも帯留めを合わせることは特に珍しい事ではなくなりました。
2.振袖の帯締めは華やか
振袖にふさわしい帯留めには二つポイントがあります。それは「サイズ」と「モチーフ」の二つです。
■大きめのサイズの帯留めであること
華やかな振袖に負けない、華やかな刺繍や金糸や銀糸をふんだんに使った華やかな袋帯に合わせるには、小さな控えめサイズの帯留めはミスマッチです。振袖に帯留めを合わせるなら、大きめサイズであることは必須です。例えば大きめスワロフスキーのクリスタルがセンターにあしらわれたものや、象牙風素材の大きなサイズのものなどを選ぶとよいでしょう。
■おめでたいモチーフである事
華やかなお祝い事の席で身にまとう振袖に取り合わせる小物は、縁起の良いモチーフを選びましょう。例えば「出世」や「華やかさ」を象徴する蝶のモチーフは振袖にあわせる帯留めのモチーフに最適です。
3.帯回りがステキ!振袖の帯コーデ画像
振袖に合わせる袋帯の色に合わせて帯留めをコーディネートするのも楽しいですね。ここがセンスの見せ所と十分吟味しましょう。
・金色系の帯
第一正装の振袖にふさわしいとされる袋帯の中でも最も豪華な印象を与えるのは、なんといっても金糸を多用したものです。それに取り合わせる帯留めは、帯の金色の輝きに負けず、振袖のあでやかさに負けない大ぶりな大胆な衣装のものを選びましょう。
・銀色系の帯
モダンな青や紫系統の振袖に合わせるととてもシックにまとまる銀色系統の帯ですが、ともすると華やかさに欠けてしまいます。それを補ってくれるのが華やかな帯留めです。思い切り花や墓でキラキラした素材のものを選びたいですね。
・白色系の帯
白を基調とした帯のいいところは、まずどんな色の帯留めもよく映えることです。振袖に合う色ならば、自分の好きな色を選んで問題はありません。ただし、帯には金糸がたくさん織り込まれていることがほとんどなので、負けずにキラキラした輝きが帯留めには必要です。やはり大きめサイズのものを選ぶことを忘れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?タブーとまではいわないまでも、着けないことが通例だった振袖の帯留めは、現在では振袖を引き立たせるアクセサリーの一つとして受け入れられています。
全体的な調和を考えてコーディネートすることも大切ですが、真正面に立った人の視線が始めに向きやすい小物であることを考えると、場にふさわしいモチーフを選ぶようにしたいですね。帯留めの選び方ひとつであなたのセンスの評価が左右されます。ぜひ上手に帯留めを振袖コーディネートに活用してみてください。