成人式、結婚式への参列など、振袖を着る機会が近づくと「髪型・やメイクはこうしよう」など、着物以外の箇所を意識し始める方も多くいます。
直前になって「ネイルはどうしよう」と悩むケースも多々あります。指先までおしゃれで洗練された振袖姿は、より華やかな印象になること間違いありません。直前になって悩んでしまう前に、振袖姿をさらに美しくさせられるネイルデザインをあらかじめ決めておきましょう。
今回は、振袖とネイルの合わせ方について解説します。色やデザインなど、着物に合うかわいいネイルを選び、振袖姿の1日をより一層華やかで最高の日にしましょう。
目次
1.振袖を着るなら「指先」まで意識しよう!
振袖は、成人式や結婚式などハレの日に着る特別な着物です。振袖を頻繁に着る機会がないことから、メインとなる振袖や帯の色・デザイン、ヘアセットやメイクに意識が傾いてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、振袖姿のときは、周囲の方が指先・ネイルに目を向けるシーンも意外と多くあります。振袖を着る際には、メインとなる振袖や帯と同様に、指先のおしゃれも並行して考えることが大切です。
振袖を着ているときに指先に目を向けられがちな場面 |
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ネイルをして指先のおしゃれを楽しむ場合、ネイルの色やデザインが振袖に合うかどうかを考慮しておかなければ、当日になって手元に違和感を覚えることもあります。振袖をかわいく着こなすためにも、振袖を着る予定がある方は、事前にネイルの色やデザインについてよく検討しておきましょう。
2.振袖とネイルの合わせ方は「色」が重要!
振袖とネイルをおしゃれに合わせるためには、ネイルの色を振袖の色と合わせることが大切です。振袖の色と調和がとれている色を選んだ上で、振袖の色や柄にふさわしいデザインを選びましょう。
では、振袖を着る際のネイルの色はどのような基準で選ぶと良いのでしょうか。ここからは、振袖に合ったネイルの色を、振袖の色別に紹介します。振袖に合った色のネイルを選び、振袖から指先までのトータルコーディネートを楽しみましょう。
2-1.ピンク・イエロー系の振袖
ピンク系やイエロー系の振袖は、ふんわりとした印象を周囲の方に与える人気色です。このような振袖の場合、濃い色のネイルや装飾が多いネイルのように指先が派手になってしまうと、悪目立ちしてしまう恐れがあります。
かわいらしく華やかな印象与えるピンク・黄色といった系統の振袖には、同じ系統のパステルカラーを選びましょう。同系色のパステルカラーをベースに、シンプルデザインのネイルや花の絵柄のネイルにすると、振袖との相性は抜群です。
2-2.涼しげなブルー系の振袖
涼しげで優しい色合いが多いブルー系の振袖には、ホワイトカラーやブルー系の色を合わせましょう。白系の色や青色・ネイビー・水色といった寒色系の色であれば、基本的にはどのようなデザインでも似合います。金箔やラインストーン、ゴールドやシルバーのラインをといった組み合わせを作ることもおすすめです。
ただし、ホワイトやブルー系のネイルデザインには、マリンテイストなど夏にふさわしいものも多数あります。真冬に開催される成人式や、冬から春にかけての時期に開かれる卒業式などで振袖を着る場合は、季節的に合わないネイルとならないよう注意しましょう。
2-3.レッド・グリーン系の振袖
「大人の女性」といった雰囲気を纏わせるレッド・グリーン系の振袖には、振袖にメインで使用されている色に合わせたネイルの色がおすすめです。振袖のメインカラーに応じて、赤系の色、緑系の色をベース色とした配色を考えましょう。
レッド・グリーン系の振袖の場合、振袖の柄やデザインにネイルデザインを合わせることで統一感が出ます。また、ホワイトフレンチなど派手さを抑えたシンプルなデザインにすると、華やかで上品な印象となるためおすすめです。ラインストーンや金箔で、アクセントを入れても良いでしょう。
2-4.ブラック系の振袖
シックな雰囲気のあるブラック系の振袖は、周囲の方に凛とした大人っぽさやクールな印象を与えられます。ダークカラーなど、明度や彩度がやや低めの色をベースカラーに使用したネイルを選ぶと良いでしょう。
黒色をベースとした振袖には、低明度・低彩度の色味であればどのような色でも比較的合うため、単色ネイルもおすすめです。また、振袖に入っている色を差し色として選ぶことで、振袖との統一感をより一層醸し出すことができます。
3.振袖に合うおすすめネイルデザイン5選
ネイルのメインカラーと同じように、大きく印象を変える要因となるのが「ネイルデザイン」です。ネイルデザインは豊富にあり、トレンドのデザインも定期的に異なります。振袖に合わせることはもちろん、トレンドを意識してデザインを選ぶと良いでしょう。
ここでは、振袖に合うネイルデザインとしておすすめのものを5つ紹介します。ネイルデザインの特徴や、それぞれのデザインに合う色も確認し、満足できるネイルデザインを選びましょう。
3-1.フレンチネイル
フレンチネイルとは、爪の先(フリーエッジ)にホワイトのネイルカラーをのせたネイルデザインを指します。シンプル系デザインでありながらも上品でガーリーな印象となるため、「指先のおしゃれを楽しみたいけど、派手なデザインは苦手」という方にもおすすめです。
振袖とフレンチネイルを合わせる場合、ネイルベッド(爪のピンク色の部分)の色を活かしたナチュラルなデザインがおすすめです。爪全体にクリアカラーやスキンカラーを塗り、爪の先にホワイトをのせるだけなため、ネイル初心者もチャレンジしやすいでしょう。
また、パステル系のカラーをネイルベッドに配置し、爪の先をホワイトで飾るバイカラーのデザインも、よりかわいらしい印象となります。より凝ったデザインにしたい方は、フリーエッジの部分を、振袖にあしらわれている花などの柄が入った「フラワーフレンチ」もおすすめです。
3-2.グラデーションネイル
爪の先から根元にかけて段々と色が変わっていくグラデーションネイルは、清潔感もあり、振袖にも合うネイルデザインとして人気です。色味によって印象が大きく異なることもポイントで、どのような振袖にも合います。
パステルカラーのピンク色を爪の先にのせ、根元をクリアな色にしてグラデーションをかけると、女の子らしい華やかな印象のネイルとなります。また、ホワイトからベージュ系のグラデーションネイルは、優雅な印象となるため落ち着いた色柄の振袖にも似合うでしょう。ワンポイントとして、ラメやゴールド、ストーンなどをのせることもおすすめです。
3-3.花柄ネイル
花柄のネイルは、振袖に合わせる定番デザインとして人気を誇っています。振袖の色や柄をとの相性を考慮しつつ、和柄フラワーを選びましょう。
器用な方であれば、フリーハンドでもフラワーを描けますが、ネイル初心者の方や気軽にネイルを楽しみたい方は、花柄のネイルシールや小さめの押し花を活用しましょう。
ラメで適度にぼかしたり、ラインストーンを入れたりして、より華やかさのある仕上がりにする方法もおすすめです。
3-4.市松模様ネイル
チェックのように2色の正方形が交互に配置された市松模様は、日本の伝統的な柄のひとつです。シンプルな和柄であるため、基本的にはどの色・柄の振袖にも似合います。着物に合った色とホワイトなどを利用して、レトロモダンな市松模様ネイルを楽しみましょう。
ネイル全体にレトロ感ある市松模様を施して存在感を出すこともおすすめですが、和風の花やラインストーン、パールなどをのせると、より振袖姿に合ったゴージャスな印象を醸し出せます。
市松模様はマスキングテープなどを利用すれば自分でできるケースもありますが、セルフで描くことが難しい場合は、ネイルシールなどを活用しましょう。
3-5.ワンカラーネイル
ワンカラーネイルとは、爪全体を1種類のネイルカラーで塗るデザインのことです。非常にシンプルではありますが、大人っぽい色・柄の振袖や、派手な色・柄の振袖にも合わせやすく、初心者でもチャレンジしやすいデザインとなっています。
すべての指の爪を同じ色(ワンカラー・ワントーン)で塗ることもおすすめですが、「薬指のみアクセントカラーを入れる」「右手と左手で色を変える」などのアレンジをすれば、より個性的な印象を与えることが可能です。
「親指から小指にかけてグラデーションとなるように色を変える」といったデザインも華やかさアップに繋がるため、周囲の方の目を引くでしょう。
まとめ
振袖を着る際は、着物や帯といったメインとなるアイテム、ヘアメイクなどに気を取られがちです。しかし、周りから見て指先が目立つシーンも多いため、ネイルなど細部のパーツまで意識することが大切です。装いの色と合ったネイルの色を確認したうえで、振袖に合うネイルカラーを選びましょう。
ネイルに使用したいメインカラーが決まったら、ネイルのデザインを考えます。フレンチネイルやグラデーションネイル、花柄ネイルなど、振袖の色・柄との調和を考慮しながら自分のお気に入りのデザインを選び、振袖でのファッションを思う存分楽しみましょう。