振袖や着物の購入やレンタルのときに、着たかった色と似合うといわれた色が違っていたということはありませんか。自分に似合うパーソナルカラーを知っておくと、お気に入りの着物を見つけるのに役立ちます。
目次
1.パーソナルカラーって何?
お気に入りの着物を見つけるためには、ご自身にどんな色が似合うのか知っておくことがとても大切です。 十人十色で人それぞれお肌の色や髪の色が違います。健康的で黄み掛かった肌の方もおられれば、色白で透き通った感じが特徴の肌色の方もおられます。 親子であっても、肌の色が異なれば、瞳や唇などの色も違いがあります。このように、お肌の色を中心にそれぞれが違う色、つまり「パーソナル(個人または各自)」の「色(カラー)」を持っているということになるのです。
お気に入りの好きな色で着物や洋服を合わせたら、周囲の反応が微妙だったということはありませんか。これは、パーソナルカラーと着用した衣服が、合わない系統の色だったということが考えられます。
振袖を購入する人も、レンタルする人も、まずはお気に入りの振袖を見つけよう♪
2.パーソナルカラー診断をやってみよう
似合う色を知っておくのは、とても魅力的なことです。顔色や表情を明るく見せることができ、好印象を与えることになります。また、暖色や寒色といわれる色があるように、色の持つ雰囲気は季節によっても変わることがあります。 ですから、お召しになりたい振袖や着物を選ぶ際にも、ご自身に似合うパーソナルカラーを知っておくことは、和装の着こなしに大切なポイントです。
□お肌の色
イエロー系かピンク系かに分けられます。そして、色白か色白ではないかでも判断できますので、お肌の色では4つのタイプに分けて診断されます。
□お肌の特徴
頬の赤みが強めの血色の良い方や対照的に青白く見える方、透明感のあるお肌の色で薄いピンク色の頬の方、どちらかというとくすみがちな肌の特徴のある方に分けられます。
□髪の色
黒髪、ダークブラウン系、明るいブラウン、赤みのあるブラウンなど、髪の色はいかがですか。お肌の色に続いて、ポイントになるのは髪の色です。
□髪のボリューム感
硬くて艶のある髪、硬目でマットな感じの髪、柔らかくてボリュームがある髪やペタッとしやすい髪。こちらも大まかに4タイプに分けましたが、和装の際の髪型もパーソナルカラーに合わせるポイントです。
□瞳の色
黒でシャープな印象のある方、明るい印象のブラウン、ソフトな雰囲気のダークブラウン、きりっとした印象のあるダークブラウンなど、インパクトのある印象は瞳にあります。
□目の印象や形
切れ長で細い目の形、柔らかい雰囲気のたれ目、シャープな印象の猫目、切れ長で大きめな印象の目。目の印象や形も、和装の雰囲気にポイントになることが多くあります。 □唇の色 深みのある赤、透明感のあるオレンジ系のピンク、白っぽいピンク、くすみのあるピンクなど、メイクやリップクリームをつける前の唇の色をチェックしてみましょう。
□鼻の特徴
低めで小さい鼻、細くて高めの鼻、丸くて大きめの鼻、低めで小さい鼻。顔のパーツと思いがちですが、パーソナルカラーの場合にはパーツの大きさや印象も色に関係してきます。
□全体的な印象やご自身の雰囲気
優雅で上品ですか。それとも、シャープで個性的な雰囲気が強いでしょうか。明るくかわいらしい雰囲気をお持ちですか。大人っぽい落ち着いた知的な雰囲気がありますか。 こうしたセルフチェックのポイントは、和装のみならず洋服でもアクセサリーや小物を選ぶ際にも役立ちます。ぜひ、ご自分の似合いそうな色を見つけるためのチェックをしてみましょう。
3.【色別】振袖コーディネート画像特集
パーソナルカラーが診断できたら、着物の地の色を決めましょう。そして、半衿や重ね衿、帯・帯あげ・帯締めなどの、上半身に身に着ける色を決めるのがポイントです。顔の近くにくる上半身の色は、和装を「似合う色」で着用するポイントになります。
①ピンク
ピンクといっても落ち着いた雰囲気のお色から、明るくキュートな色までさまざまです。落ち着いたダークなピンクであれば、色留袖にも使用されますし、柔らかく温かい印象のあるピンクは、若い人に特に人気のあるお色になります。
②紫
清楚な雰囲気と個性的な芯の強さを表現するかのような紫などのブルーベースは、夏の雰囲気も表現できるお色です。落ち着いた色の濃い紫もさわやかさ広がる淡い紫でも、着用する人の女性の魅力を引き出します。
③黄色
春を思わせる温かみのあるお色です。若々しい雰囲気を表現できる色のひとつで、着る人を明るく見せる魅力を持つ色になります。
④緑
四季を問わず使いたくなる緑は、落ち着いた雰囲気だけでなく若葉のような鮮やかさもあるお色。冬から春にかけて、和装の表現する緑が大人っぽい魅力や存在感を与えることができるため人気のお色です。
⑤青
涼しさ・さわやかさの象徴でもある青は、夏の色と思われがちです。しかし、振袖を着る成人式のときには、空のような清々しさと柔らかい印象を与えます。小物のお色を同色の濃い目や、赤や緑などの深みのある色を合わせるのも華やかさと落ち着いた印象、双方のバランスが似合います。
⑥オレンジ
落ち着いた雰囲気を表現するオレンジは、冬の寒さの前の温かみや強さを表現できる秋の色ともいわれます。ワンポイントで使うことの多いオレンジが、地のお色としてベースになっても魅力です。色白の方やダークブラウンの瞳の方にもおすすめのお色かもしれません。
⑦赤
濃い色や地味な色でも華やかに見える赤。振袖では着用する方の多い色ですが、小物に明るいお色を合わせてみるのはいかがですか。大胆な柄に合わせて、白い半衿よりも、お色ものを合わせるのも秋や冬の時期に合う和装の着こなしのひとつです。
4.まとめ
「似合うね」といわれる振袖もすてきですが、自分自身「似合っているなぁ」と感じられる着物はもっと魅力があります。ぜひ、ご自分のパーソナルカラーをチェックして、ご自身に似合うお気に入りの振袖を見つけられますように。