結婚式や披露宴で若い女性が振袖を着ていると、その場が華やぎますね。ハレの日である結婚式には華やかに装いたいものですが、結婚式に振袖で参列する際の装いや髪型には、実は少し注意が必要です。ご存知ですか?結婚式にピッタリの振袖ヘアのポイントをご紹介します。
目次
1.振袖で結婚式に行っていいの?
振袖が生まれたのは江戸時代の初期で、当時は子どもから18歳までの未婚の女性が着ていました。袖の長さは若さの象徴だったようです。それが現代に伝わり、今では未婚の女性の第一礼装とされています。
改まった席でありながら華やかな雰囲気も必要な結婚式で、主催者を含めて様々な方に喜ばれるのが振袖です。もし機会があるなら、是非結婚式のお呼ばれには、振袖を着て行ってくださいね。
振袖を購入する人も、レンタルする人も、まずはお気に入りの振袖を見つけよう♪
2.振袖で結婚式に行く時の注意点は
一般的に大人の女性が振袖を揃えるタイミングは、成人式に合わせてということがほとんどではないでしょうか。大人として認められる一生に一度の成人式は、大切なセレモニーとも言えます。
同年代の人達が一同に集うことから、集団に埋もれないため、必要以上に個性を出した振袖を着る人も増えてきました。成人式ではOKの振袖でも、結婚式ではNGの場合がありますから注意しましょう。
①白の分量が多めの振袖は避ける
まずは、振袖の色です。一般的に結婚式では、花嫁の白無垢やウェディングドレスとイメージが重なる「白一色」をゲストが着用するのは非常識と言われています。確かに洋装のドレスやワンピースが、白だけというものは多々ありますね。でも、着物で白一色というのは神事や凶事といった特殊な場合のみ。
ましてや振袖で白だけというのは、ほとんどありません。大抵は白地に色とりどりの模様が入っているので、白の振袖を結婚式に着て行っても問題は無いと言って良いでしょう。帯など小物で色を加えれば、更にOKです。
白よりもできれば「黒振袖」を意識した方が良いかも知れません。黒い振袖は個性的ですし、引き締め効果もあって、一部の女子には人気です。成人式でも必ず見かけます。ただし、結婚式では既婚女性の礼装と言われる黒留袖を着る方が大勢いらっしゃいますから、親戚の方々の着物に埋没してしまう可能性があります。
②アニマル柄などの個性派振袖は避ける
特に上半身に模様が少ない黒地の振袖は、避けて下さい。襟や胸元に鮮やかな柄のある振袖ならギリギリセーフかも。もし、別色の振袖を用意できるなら、そちらを着た方が無難です。 柄も縁起の良いものにしましょう。成人式でも最近見かける「虎」や「豹」といったアニマル柄は、個性的で力強い印象もあり、中々評判も良いようです。しかし結婚式では主催者側が理解してくださるかどうか難しいですね。
③結婚式にふさわしい振袖の柄とは
吉祥文様や有職文様といった縁起の良い柄か、華やかな四季折々の花々を使った柄の振袖が、様々な年代の方が参列する結婚式には向いていると言えます。
3.振袖で結婚式!オススメの髪型とは
結婚式の髪型で意識しなくてはいけないのは「きちんとしている」の一言に尽きます。フワフワカールは可愛らしくて、成人式でも年々増える傾向にありますが、結婚式ではいかがでしょうか?ちょっとやりすぎると、派手になってしまいひんしゅくを買うこともありますよ。
かと言って、大人しすぎるとオバサンっぽくなってしまうかも。お薦めのスタイルをご紹介しましょう。
①夜会巻き
着物らしい定番のヘアスタイルの一つです。おくれ毛が見苦しくならないようにチェックしましょう。しっかりと髪の毛が上がっていれば印象も良く、華やかな振袖にもぴったり。髪飾りを下にまとめれば大人っぽい雰囲気になり、髪飾りを上にすれば可愛らしさを演出できますから、振袖のイメージに合わせてみるのも一つのポイントです。
②アップスタイル
幅広い方から支持される和装時の基本のヘアスタイルです。振袖はボリュームがありますから、髪の毛を小さくまとめるとバランスが悪くなります。付け毛をしたり、逆毛をたてたりしてふんわりさせる方が振袖には似合うようです。
③ポンパドール
前髪をあげて額を出し、さらに全体をふっくらさせて後に流したヘアスタイル。ショートヘアの方にもアレンジしやすい髪型と言えます。前髪をあげて額を出すことで顔がスッキリと明るく見えるので、祝宴にも似合いのアレンジヘアでしょう。
まとめ
TPOをわきまえることは、大人として必要な礼儀です。例えばアンニュイな雰囲気は成人式では魅力的かも知れませんが、結婚式に参列する場合はNG。せっかくゲストとして呼んで下さった主催者に失礼となります。
振袖で結婚式に出席する場合は、ゲストとして品格のあるヘアスタイルを心がけるのが失敗しないコツです。