振袖に袖を通すとなると、予約した着付け場所へ振袖と着付けに必要な品々を持参しないといけません。高価な振袖の持ち運び、どうすれば安全に運べるのか気を遣いますね。振袖の持ち運びに注意したいポイントをシーン別にご紹介します。
目次
1.振袖を持ち運ぶ時はいつ?
①着付けとヘアメイクは美容室でする場合
成人式や結婚式の出席時、振袖の着付けに美容院に行くために振袖を持ち運びしなければいけないというのが、一番多いケースではないでしょうか?「足りないものがあってはいけない」とばかりに、振袖が入っていたたとう紙、霧箱に入ったまま美容室に持ち込む人も少なくないようです。
しかし、これは美容院側にとっては保管スペースの確保が大変!桐箱はもちろん、たとう紙も外して、着物と着物まわりの品だけをコンパクトにまとめて運び込むようにしたいですね。
②振袖を2回目以降に着る場合
前撮りや後撮りのために振袖に袖を通すのが2回目、あるいは新調した振袖をまとうのが2回目など、一度は振袖に袖を通した経験が身につくと、それだけで勝手がわかってくるものです。
振袖を購入する人も、レンタルする人も、まずはお気に入りの振袖を見つけよう♪
一度目は振袖をたたむことすらおっかなびっくりだったのに、2回目にはすんなり扱えるようになっていることに驚かれるでしょう。一度目に受けた注意を思い出しながら丁寧に持ち運びしてみてくださいね。
③振袖を人に貸す/借りる場合
振袖をお貸しする時には、美容室に持ち込む時とは逆にたとう紙や桐箱に入った、いわば新品状態のままお渡しするほうが無難です。相手に緊張させてしまうかも、と思ってしまいますが、やはり気持ちよく受け取っていただくことを優先したいものです。
特にご自宅までお届けする場合、車で取りに来られた場合には心がけたいものですが、これもやはりケースバイケース。
気の置けない親しい間柄の方、電車移動などの場合には相手の方の意向を確認してからコンパクトに風呂敷などにまとめるとよいでしょう。 逆に振袖をお借りする、という場合には、「貴重なものをお借りする」というお礼の気持ちを表すために、車移動がベターですが、相手の方の都合に合わせるように注意しましょう。
2.どんなバッグを使えばいい?
①着物バッグ
折りたたまれた振袖をシワをつけることなく持ち運べるように工夫された着物バッグは、大変便利なものです。内部には振袖や付属品を固定するためのゴムバンドが付いています。帯、振袖、肌着や足袋を重ねた上に小物を並べ、全体を長襦袢で包むようにしてからゴムバンドで固定すればOKです。ただし、この時注意したいことは、バッグの中で振袖や小物が移動してしわになることのないように、なるべく隙間がないようにしておくことです。
②風呂敷
昔ながらの風呂敷も振袖を持ち運ぶ時には大変便利で手軽な方法です。着物バッグ同様に、帯、着物、小物を重ねて、二つ折りにした長襦袢で包み込むようにするといいですね。あとは、重ねた状態が崩れないように、水平に持つように気を付けましょう。
③スーツケース/キャリーケース
着物バッグ同様に、中にゴムバンドが準備されているキャリーケースや小型のスーツケースも振袖の持ち運びに便利です。既に手持ちのキャリーケースやスーツケースがあるなら、ぜひ活用しましょう。
使い方は着物バッグと全く一緒、帯、振袖、肌着や足袋を重ねた上に小物を並べ、全体を長襦袢で包むようにしてからゴムバンドで固定すればOKですが、隙間は新聞紙などを詰めておくことをお忘れなく。中で入れたものが動くようだとてきめん!しわが寄ってしまいます。
3.移動時の注意点
水平に持ち運びしてしわが寄らないように注意することはもちろんですが、雨にも気を付けてください!振袖の生地というものは、水にぬれるとまず間違いなくしみになったり、しわが寄ってしまう原因になります。
また、じかに着物に触る前には、手を洗っておくことをおすすめします。ハンドクリームが残っているだけでもしみの原因になってしまうものなのです。事前の注意が着物を汚さないコツですよ!
4.振袖の簡単なたたみ方
振袖はじめ着物は四角い布を縫い合わせたもの。ですから洋服と異なり四角に折り畳むことが可能です。 縫い目も直線になっていますから、振袖の縫い目に沿って折りたためば美しい四角の布になります。画像を参考にして畳み方をマスターしてくださいね!
まとめ
慣れないと不安な移動時の振袖の持ち運びも「しわを寄らないように注意する」この一点を守るようにすれば心配はいりません。億劫な気持ちとサヨナラして、きれいに装った自分の姿を楽しみにしてくださいね。